Intel製マザーボードがはじめてUSB2.0コントローラを搭載した。型番は「D850MVSE」で、i850チップセット搭載製品。USB2.0コントローラを搭載するi850マザーボードとしてもD850MVSEははじめての製品だ。
i850マザーボードとして久しぶりの新製品となるD850MVSEはIntelの現行製品「D850MV」の特別版にあたる製品といったところだ。D850MVの紹介時にUSB2.0コントローラ用空きパターンを指摘したが、やはりその空きパターンにNEC製コントローラ“D720100AGM”を搭載してきた。注目すべきはバックパネル部のインターフェイスで、USB端子はUSB2.0×2のみ。D850MVではUSB1.1端子が4ポート用意されていたが、今回USB1.1専用のUSB端子は省略され、バックパネル部はやや特殊なレイアウトとなっている。
PS/2コネクタの横がぽっかりと空いた変則的なインターフェイス群 |
USB2.0コントローラ以外の仕様は同じで、拡張スロットはAGP×1、PCI×5、CNR×1。ボードレイアウトには若干の変化があり、D850MVでUSB2.0コントローラ用空きパターンの近くにあったナゾのパターンはD850MVSEで廃されているのが目を引く。
写真はD850MVにネットワーク機能を付加した「D850MVL」の空きパターン。写真右端に見えるパターンが今回削られた。その正体はもはや永遠に不明である |
TWOTOP 1号店によると、Northwoodコア版Pentium 4に標準で対応しているとのこと |
価格はUSER'S SIDE本店で2万2800円、TWOTOP 1号店で2万3800円。リファレンスとされるIntel製品がUSB2.0コントローラをオンボードで搭載する意義は決して小さくなく、他社のさらなる追随によってUSB2.0がマザーボード標準でサポートされる機会はますます拡大しそうだ。
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