Socket370用CPU最速となる注目のPentiumIII-S-1.40GHzがようやく発売となった。登場したのはもちろんリテールパッケージ。実売価格は4万5000円弱と、リテールパッケージとバルク版の違いこそあれ、Athlon XP 2000+のバルク版よりも高い。Pentium 4なら最新のNorthwoodコア版1.80AGHzを購入して1万円も余るほど。
仕様はこれまでのPentiumIII-Sと同じで、Tualatinコアを採用し、FSBが133MHzで512KBのフルスピードL2キャッシュを搭載するのはこれまでどおり。デュアルCPU動作への対応をうたう文句が記載されているパッケージにも特に目新しい変化はない。
1.40GHz-S | デュアルCPU動作対応 | S-Specは“SL657” |
24日の段階で販売開始を確認できているのはOVERTOP(4万4500円)と高速電脳(4万4800円)。またUSER'S SIDE本店では明日から4万2800円で販売する予定だという。コンシューマ市場のトレンドがPentium 4とAthlon XPに移行してしまった今、個人ユーザーにとっての魅力は最速のSocket370 CPUである以外にはあまりないが、サーバ用途なら十分な需要がありそう。PentiumIII-Sは、ここに来てようやく本来の“サーバ向けCPU”として販売されることになりそうだ。
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