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東芝、企業内でワイヤレスLAN環境を構築するためのパッケージソフトを発売

2002年01月24日 20時03分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)東芝は24日、企業内でワイヤレスLAN環境を構築するためのパッケージソフト『Seamless Office』を発表した。2月中旬発売で、価格は21万8000円。

『Seamless Office』は、オフィス内でノートパソコンを持ったまま席を立ち別の場所に移動しても、接続設定を変更せずに移動先のワイヤレスLANネットワーク下で自席と同じ環境を実現するもので、Mobile IPソフトウェア、IPsecソフトウェア、IEEE 802.1x準拠のワイヤレスLAN用セキュリティーソフトで構成される。

Seamless Office
『Seamless Office』のデモ。ワイヤレスLAN環境下で動画コンテンツを閲覧したまま、ノートパソコンを持って別の場所へ移動し、アクセスポイントが変わったという想定。『Seamless Office』を導入していない左側のノートパソコンはエラーになってしまうが、導入済みの右側のノートパソコンは、コンテンツ映像が途切れることはない

セキュリティー機能として、WEPキーとIPsec(3DES)を組み合わせた2重の暗号化を実施している。さらにIEEE 802.1x準拠のセキュリティー機能を搭載し、アクセスポイントにアクセスするための個人認証を提供する。

また、Mobile IP技術によるシームレスなローミングが可能で、パソコンを持ったままフロアや部署を移動してもネットワークへの接続が途切れることがないという。なお、移動時にパソコンのネットワーク設定を変更する必要はない。

同社は、アクセスポイント機能を内蔵した既存の2wayIAサーバー『MAGNIA(マグニア) Z300』と、ワイヤレスLANカードを搭載した同社製ノートパソコンによるネットワーク環境に『Seamless Office』を導入することで、モバイルワイヤレスシステムを容易に構築できるとしている。ノートパソコン側の対応OSは、Windows 98SE/Me/XPとなっている。

なお同社は、『Seamless Office』の今後の展開として、他社の802.1x対応機器との相互接続、さらには対応するワイヤレスLANカードを拡大することで他社製ノートパソコンのサポートも行なうとしている。

小型のNASサーバーも同時発表

また同社は、IAサーバー『MAGNIA Z300』シリーズの新製品として、小規模オフィスや部門向けのコンパクトなNASサーバー『MAGNIA Z300 NASモデル』を発表、2月中旬に出荷を開始する。

NASサーバーラックタイプ
NASサーバー『MAGNIA Z300 NASモデル』のラックタイプ
NASサーバーマイクロタワータイプ
同じく『MAGNIA Z300 NASモデル』のマイクロタワータイプ

『MAGNIA Z300 NASモデル』は、MAGNIA Z300をベースにしたNASサーバーで、OSにMicrosoft Windows Powered NASを採用する。CPUはPentium III-1BGHzを最大2基搭載可能、メモリーは標準256MB/最大3GB、HDDは本体内蔵で最大152GB、拡張ディスクユニット使用時で最大736GB。RAIDコントローラーは標準がIDE RAIDで、オプションでSCSI RAIDもサポートする。ホットスワップにも対応可能。

LANインターフェースは100BASE-TX/10BASE-T×2。バックアップ装置として、筐体に4mmテープ装置を組み込むことが可能。マイクロタワータイプの『Z300/NS』と、ラックタイプの『Z300/NSR』が用意されており、本体サイズはZ300/NSが幅233×奥行き396.5×高さ99mm、ラックタイプが幅219.4×奥行き395×高さ85mm、重量はいずれも8.5kg。価格はZ300/NSが61万7000円、Z300/NSRが61万2000円。

同社は、セキュリティー面での不安などから企業にはワイヤレス環境がまだ浸透していないとし、「不正侵入させない/盗聴させない/接続が容易、をコンセプトに、クライアント、アクセスポイント、導入運用サポートを含むトータルソリューションを提供する」としている。

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