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IBM、NEC、日立、富士通が合同でエンタープライズLinux向け障害調査機能を開発

2002年01月23日 22時10分更新

文● 編集部

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米IBM、日本電気(株)、(株)日立製作所、富士通(株)は合同で、OS障害調査ツールを公開した。

4社が共同開発したのは、『Linuxカーネル状態トレーサ』(LKST)。LKSTは、障害発生に至るまでのカーネル内で発生したイベントを記録することで、障害解析を支援するツール。現在はBeta release 0.1aをSourceForgeから入手することができる。ライセンスはGPL。

さらに4社は、米SGIが開発した『Linuxカーネルクラッシュダンプ』(LKCD)の機能強化にもとり組んでおり、LKCD開発コミュニティで信頼性向上と問題解析の効率化の開発に参加している。すでに一部の成果はコミュニティに受け入れられたとしており、今後半年以内に大量のメモリを搭載したシステムで高速にメモリダンプを取得する機能やメモリダンプから必要な情報を抽出する機能などを開発するとしている。

4社は昨年5月にエンタープライズ向けLinuxの機能強化についての協業を発表しており、今回の発表はそれを受けての成果となる。今回発表された2つの機能により、再現性のないシステム障害の原因究明や対策が容易になるとしており、信頼性の高いシステムを構築することが可能になるという。

今後は開発と同時に、Linuxディストリビュータとも共同でエンタープライズLinuxの普及促進を行なう。

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