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Supermicroから1UタイプのPentium 4ベアボーンPCが発売

2002年01月17日 22時00分更新

文● 水野

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Superserver 5012B-E

 Pentium 4ベアボーンキットといえば、AOpenGygabyteなどのメーカーからすでに登場しているが、同じくマザーボードメーカーであるSupermicroからも新たに発売される運びとなった。
 ただし、そのケースは1Uラック。ブックサイズPCよりさらに薄いケースにPentium 4を搭載させるというものなのだ。もちろんこの組み合わせの製品は本邦初登場だ。
 これまでSupermicroでは、ケースは1U~4U、さらにはタワー型まで、CPUはPentium IIIシングルからXeonクワッドまでさまざま種類のサーバベアボーンキットを発売しているが、同社としてもPentium 4対応はこれが初。型番は「Superserver 5012B-E」である。



P4SBE

 マザーボードは同社製のi845搭載の「P4SBE」。SDRAMのみの対応で、最大メモリ容量は3GB。Rage XLグラフィックチップがオンボードとなっており、AGPスロットはなし。PCIスロットが5つ用意されているが、1Uラックケースの制限のため使用できるのは1つのみである。



Ti200版
問題のCPUクーラー。奥に見えるブロアファンで効率的に冷却される配置になってはいる。取材時は動作テストのため組み立て中だったのだが、「Barracuda ATA IVにすれば?」「いや、あれ実は結構熱くなるんで別のにします…」というやり取りが

 1Uラックということで気になるのがPentium 4の冷却。1Uラックの高さ約44.4mmの中で、厚みのあるPentium 4の上にさらにCPUクーラーを載せるとなるとスペース的に難しいということか、現在のところ冷却ファンを装備しPentium 4に対応した1Uラック用CPUクーラーというものは存在していない。
 このSuperserver 5012B-Eでも付属するのはヒートシンクのみで、ケースにはちょうどそれに風があたるように大型のブロアファンが配置されている。アルミ製ながら見るからに精度が高くがっちりしていそうなヒートシンクと併せ、これでOKということなのだろう。ただ、APPROの「APPRO 1124」。のように、ケース内にきちんとダクトを通すというレイアウトではなく、単に前面のスリットから入った空気をブロアファンでヒートシンクにあてるだけという簡単な構造で、実際どれほどの冷却効果を示すのかは不明である。
 ケースのベイ数は3.5インチベイ×1、3.5インチシャドウベイ×2、スリムタイプCD-ROMベイ×1である。

 本日入荷したのはぷらっとホームで、販売は明日から。価格は12万8000円前後、ないしはそれよりもう少し下がるかも、とのこと。
 ちなみにもう1つのバリエーションである“B”は、マザーボードがUltra160 SCSIインターフェイスが追加された「P4SBR」となっており、3.5インチシャドウベイがリムーバブルタイプとなる。こちらの入荷はまだ先になるようだ。



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