アールエスエーセキュリティ(株)は16日、ソフトウェアやハードウェアに暗号技術を利用したセキュリティー機能を組み込むための開発者向け暗号ツールキットの最新版となる『RSA BSAFE Crypto-C v6.0(アールエスエー・ビーセーフ・クリプト・シー)』の出荷を21日に開始すると発表した。
RSA BSAFE Crypto-C v6.0は、インターネットのセキュリティープロトコル“SSL”で利用される“RSA”や“RC4”などの暗号アルゴリズムのコードをPentium 4プロセッサーに最適化し、処理速度を向上させたのが特徴。認証に使われるRSA暗号と通信データの暗号化に使われるRC4の処理が約3.5倍高速で行なえるほか、DESに代わる米国の暗号標準“AES”が1.5倍、楕円曲線暗号も最大3倍まで高速化されるという。また“PKCS(Public Key Cryptography Standards)”の最新の規格をサポートした。
価格は、RSA BSAFE Crypto-Cをソフトウェア製品へ組み込む場合のOEMライセンス料が500万円から。ハードウェア製品に組み込む場合は対象製品に応じて決められた価格となる(ソースコードによるライセンスにも対応)。社内用アプリケーションなどに組み込む場合のエンタープライズ価格も用意する。