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ノベル、『NetWare 6』を発表――ファイル&プリントシステムを強化

2002年01月16日 21時29分更新

文● 編集部 田口敏之

ノベル(株)は15日、ネットワークサーバーOS『NetWare 6』(ネットウェア6)を、2月18日に発売すると発表した。NetWare 6は、同社が提供しているネットワークOSの最新バージョンで、インターネットを利用した情報共有プラットフォームとしての新機能を搭載したのが特徴。従来、クライアントはクライアントソフトを必要としたが、今回よりJava対応のウェブブラウザーを用いて、ファイルアクセスなどの各機能を利用できるようになった。同社はこれによって、ユニバーサルなノンストップファイルシステムを構築できるとしている。

『NetWare 6』『NetWare 6』

情報共有機能を強化したネットワークサーバーOS

NetWare 6が可能にするノンストップファイルシステムの全体像
NetWare 6が可能にするノンストップファイルシステムの全体像

NetWare 6は同社が提唱してきた、インターネット、エクストラネットなどをひとつのネットワークとしてリソース、サービスを共有利用するという“oneNet”構想に基づく製品で、クロスプラットフォーム環境でネットワークを利用し、データや仕事を統合できるという。主な機能としては、インターネットを通じて、個人用のオンラインストレージを利用できる“iFolder(アイフォルダー)”や、自由にネットワークプリンターを指定して出力を行なえる“iPrint(アイプリント)”、ワークグループ単位のストレージを利用できる“NetStorage”、各機能に効率よくアクセスできるというポータルサイトを構築するための“WebAccess”がある。また、NetWareをインストールしたサーバーは、NAS(Network Attached Storage)としても利用できる。

また“Native File Access”により、WindowsのCIFS(Common Internet File System)やMac OSのAFP(AppleTalk File Protocol)、UNIXやLinuxのNFS(Network File System)など、各種プラットフォームのネイティブプロトコルをサポートする。これにより複数のクライアントからファイルシステムにアクセスできる。

Remote Managerの操作画面
Remote Managerの操作画面。ウェブブラウザーから、設定などを行なえる

ディレクトリーサービス“eDirectory”は、最新版の“8.6”を搭載した。これは、RSAアルゴリズムによってネットワークのセキュリティーを可能にするほか、暗号化、パスワード、秘密鍵/公開鍵暗号、セキュア認証サービスなどの各機能を提供する。NetWareのファイルサービスの基盤となるストレージサービス“Novell Storage Service(NSS)”によって、ボリューム当たり8TB、10億ファイルまでのサポートを可能にしている。これらの機能によって稼働するサーバーは、新機能“Remote Manager”によって、リモートで管理・運用できるようになった。

このほか『NetWare 5』で対応したマルチプロセッサー(MP)への対応を強化し、インテルのMPアーキテクチャーに対応した。NetWare 6では、サーバー1台あたり32個までのプロセッサーをサポートする。またMP対応アプリケーションの処理は、MPシステムハードウェア上の利用可能なプロセッサーを利用し、分散できるようになった。2台のサーバーに適用できるクラスタリングソフト『Novell Cluster Services 1.6』も標準搭載している。オプションのソフトウェアを利用すれば、最大で32台のNetWareサーバーでSAN(Strage Area Network)を構築できる。

“iFolder”

iFolderのアカウント情報
iFolderのアカウント情報。中央の緑色のバーは、サーバースペースの利用状況を示すメーター

iFolderは、個人用のオンラインストレージサービスを可能にする機能。インターネット経由で、企業内のサーバー上のファイルにアクセスできる。サーバープラットフォームとして、NetWare以外にもWindows NT/2000サーバーをサポートする。Windows 95/98/Me/NT/2000で動作する専用のクライアントソフトを用意するが、ウェブブラウザー用のプラグインも提供しており、ウェブブラウザーを利用してコピー、削除、名前の変更などといった通常のファイル操作を行なえる。ローカルのパソコンのファイルを編集した場合、インターネットに接続したときに自動的にサーバー上のファイルを更新する機能も備えている(iFolder専用のクライアントソフトが必要)。暗号化アルゴリズムには“Blowfish”を採用している。

“iPrint”

iPrintの構造図
iPrintの印刷フロー。インターネットから企業内のLANにアクセスし、指定したプリンターから出力できる

iPrintは、IPP(Internet Printing Protocol)に準拠した印刷機能。インターネット経由で、IPP対応のプリンターからプリントアウトを行なえる。そのほか、ネットワークで接続された非IPP対応のプリンターをIPP化することもできる。ウェブブラウザーでネットワークプリンターを参照して、そのプリンターの設置場所や機能の情報を閲覧でき、必要があればドライバーのダウンロードも行なえる。プリントジョブはSSL/TLSを用いて暗号化される。

“WebAccess”

WebAccessは、“Novell Portal Services”技術に基づくJavaサーブレットまたはJavaアプリケーションで、ネットワーク管理者がユーザー向けのポータルサービスを構築するためのもの。また、ポータルサービスそのものの名称を指す。ユーザーは、単一のウェブサイトにアクセスするだけで、NetStorageやiPrintを利用できる。また、Eメール機能(POP3、IMAP)やカレンダー機能(Group Wise、Exchange、Lotus Notes)、NDS eDirectoryベースのアドレス帳機能などを備えている。

“Native File Access”

Native File Accessを利用して、ネットワークに接続するだけでサーバー上のファイルにアクセスできる
Native File Accessを利用して、ネットワークに接続するだけでサーバー上のファイルにアクセスできる。専用プロトコルのインストールの必要はない

Native File Accessは、複数のクライアントのファイル共有プロトコルに対応するためのサービス。WindowsパソコンのCIFS(Common Internet File System)、MacintoshのAFP(AppleTalk File Protocol)、UNIXおよびLinuxのNFS(Network File System)のほか、FTPやWeb DAVにも対応する。これにより、クライアントパソコンをネットワークに接続するだけで、プラグ&プレイでNetWare 6サーバー上のファイルにアクセスできるようになる。

「eビジネスに向けたファイル&プリントシステムを」

高橋氏マーケティング本部長の高橋氏

同日行なわれた発表会において、同社マーケティング本部長の高橋正廸氏は「今回発表させていただくのは、eビジネスの実現に向けてのファイル&プリントシステム。NetWare 6では、インターネットを背景にして、新機能を搭載した。1990年代に一世を風靡したNetWareの、ネットワークOSとしての最も強い部分は残しつつ、インターネットを通じて、データに誰でもどこからでもアクセスできるという“oneNet”のコンセプトを導入している。企業における仕事は、サーバーベースという考え方から、ネットベースになる。米国では“インターネットオフィス”というものが着目されているが、オフィスという概念そのものが、ネット上にあるものになってくるのではないだろうか」と述べた。

伊東氏
マーケティング本部フィールドマーケティングGマネージャーの伊藤氏。休み中に仕事を持って帰る際、FDDやコンパクトフラッシュなどを使って混乱し「本当にコンピューター会社の人間かと思った」と語り、NetWare 6の利便性を強調した

また、営業マーケティング本部フィールドマーケティングGマネージャーの伊藤由規氏は「正月休みの間、家に仕事を持ち帰ったのだが、データを保存するのにFDDやコンパクトフラッシュ、CD-Rを使って大変だった。今回の製品では、インターネットを介してどこからでも企業内のサーバーにアクセスが可能で、ビジネス環境を向上できる。ネットワークOSではあるが、コンセプトとしては“ファイル&プリントシステムを強化するビジネスツール”として位置づけている」と述べた。

NetWare 6の動作環境は以下の通り。Pentium IIまたはAMD K7プロセッサー以上(Pentium III-700MHz以上を推奨)のCPUと、256MB(512MB推奨)以上のメモリー、必要なHDDの空き容量は200MB(4GB以上推奨)で、これとは別に200MB以上のDOSパーティーションが必要。このほか、VGA(640×480ドット)以上の表示が可能なグラフィックスカードとネットワークカード、およびマウスが必要となっている。

販売は代理店経由で行ない、パッケージ販売と大規模ライセンス販売プログラムの2種類を用意する。パッケージは、5ユーザー版、10ユーザー版、25ユーザー版の3種類。価格はオープン。従来バージョンは、価格を“サーバー×接続ライセンス数”単位で計算していたが、同製品ではユーザーアクセスライセンス単位で計算する。米国版の価格は、1ユーザーあたり184ドル(約2万3000円)。

なおiFolderは、NetWare 6が標準搭載するユニバーサルファイルアクセス機能だが、Windows NT4.0(SP6a以上)/2000(SP1以上)およびNetWare 5.1(SP3以上)に対応した同機能のアプリケーションソフト『Novell iFolder』を、単体の製品としても販売する。発売は31日。次回以降のバージョンで、ほかのプラットフォームをサポートしていく予定。米国では、Linux版とSolaris版を3月に発売する予定。また、Pocket PCやPDAなどのモバイル機器にも対応する予定という。

動作環境として、256MBのメモリーと10MBのHDDの空き容量、およびLDAP3対応のディレクトリーサービスが必要となっている。また、Windowsサーバーで利用する場合は、IIS(Internet Information Server)4以降が必要。クライアントとして、Windows 95(Winsock 2が必要)/98/Me/NT/2000に対応している。クライアントパソコンには、2MBのHDDの空き容量が必要となっている。販売は、パッケージ販売と大規模ライセンス販売プログラムの2通り。パッケージ版は、5ユーザーライセンスを含んでいる。価格はオープン。米国版の価格は、1ユーザーあたり49ドル(約7000円)。

同社は今回発表した製品により、サーバーOS市場全体の7%から10%のシェアを目指すという。

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