初のUltra ATA/133＆Big Drive公式対応South Bridge搭載マザーがGigabyteから

2002年01月10日 22時42分更新

文● 小磯


「GA-7VTXH+」

　9月末に初のUltra ATA/133対応HDDが登場してから3カ月強。ついにUltra ATA/133コントローラを内蔵するSouth Bridgeを搭載したマザーボードが登場した。第1弾となったのはGigabyte製「GA-7VTXH+」と「GA-7VTXE+」の2製品。

　GA-7VTXH+／GA-7VTXE+はともに“Apollo KT266A”を搭載するマザーボード。従来のSouth Bridge“VT8233”のマイナーチェンジ版にあたる“VT8233A”を搭載したことでUltra ATA/133対応を果たした。また“137GBの壁”を打ち破る“Big Drive”にも標準で対応している。一方でこのほかの仕様はVT8233と同様となっており、North Bridge“VT8366A”と266MB/秒の“V-Link”で結ばれる点に変更はない。

　PCBレイアウトをいっさい変更せずにブリッジチップを換装できる「V-MAP」(VIA Modular Architecture Platforms)を採用する両製品では、ボードレイアウトは従来製品そっくり。違いはCPUソケットの周辺にCPUクーラー取り付け時の配線破損を防ぐカバーが取り付けられたのと、ATAPIコネクタが赤から緑に変更された程度となっている。現在のところ“Ultra ATA/133対応”がそれほど大きな魅力にはなっていないが、従来製品と販売価格に大きな差はないので、KT266Aマザーボードの購入を検討しているなら最新技術対応製品を選択してみるのも悪くないだろう。


「GA-7VTXE+」

　このほか仕様を見てみると、GA-7VTXH+の拡張スロットはAGP×1、PCI×5でDIMMスロットは3本(最大3GB)。FSBは100～161MHzの範囲を1MHz単位で設定でき、倍率は5～12.5倍まで。Gigabyte独自のBIOS保護機構“DualBIOS”をサポートし、オンボードでCreative製のサウンドチップとRealtek製のネットワークコントローラを搭載。USB1.1ブラケットを同梱している。廉価版にあたるGA-7VTXE+はGA-7VTXH+からサウンドチップとネットワークコントローラ、USBブラケットが省かれたモデル。初期ロットだけの可能性もあるが、ともにGigabyte製2002年カレンダーが付属している。


USB1.1ブラケット		Gigabyteカレンダー

　価格はGA-7VTXH+がコムサテライト3号店で1万5200円、コムサテライト1号店で1万5800円。GA-7VTXE+がコムサテライト3号店で1万3980円、コムサテライト1号店で1万4800円。

久しぶりのAMD761搭載マザーがUSB2.0とUltra ATA/133 RAID対応で登場


「GA-7DXR+」。FSB／倍率／VCore／DIMM電圧の設定が可能なのはこれまでどおり

　このほかGigabyteからはあわせて“AMD-761＋VT82C686B”チップセット搭載マザーボード「GA-7DXR+」も登場した。すでに製造が終了しているAMD-761を搭載するマザーボードが新規に登場するのは実に久しぶり。“+”になったことでNEC製のUSB2.0コントローラを新たに搭載し、IDE RAIDコントローラがUltra ATA/133対応の“PDC20276”に換装されたのが最大の特徴だ。基板は新たに設計し直されている。価格はコムサテライト1号店で1万6980円、TWOTOP 1号店で1万7800円、若松通商エルプラザで1万7880円、TSUKUMO eX.で1万8479円。


USB2.0コントローラ＆Ultra ATA/133対応IDE RAIDコントローラ		USB2.0ブラケット。コネクタは4つ

11日現在の価格

価格	ショップ
GA-7VTXH+
\15,500	TWOTOP1号店
\15,800	OVERTOP カクタソフマップ高速電脳コムサテライト1号店 USER’S SIDE本店
\16,500	BLESS 秋葉原本店
\16,799	TSUKUMO eX.
GA-7VTXE+
\14,500	TWOTOP1号店
\14,800	OVERTOP 高速電脳コムサテライト1号店
\15,199	TSUKUMO eX.
GA-7DXR+
\17,800	高速電脳 TWOTOP1号店
\18,200	カクタソフマップ
\18,479	TSUKUMO eX.
\18,800	USER’S SIDE本店