ペイントツールの代名詞とも言える「Painter」がおよそ2年ぶりにバージョンアップ、Corelの新ブランド「procreate」から登場した。正式名称は「procreate Painter 7 日本語版」。ブラシの拡張をはじめ、数多くのポイントが強化されている。
機能強化に併せて
インターフェイスに一部変更あり
新しい水彩ツールを使えば、このように絵の具が滴る表現も簡単に描画できる。 |
水彩機能では、「絵の具の滴り」や「色のにじみ」「複数の色の混濁」といった要素に対応し、よりリアルな表現を可能にしている。滴る方向や粘性などのパラメータも調整でき、本物の水彩(を忠実にシミュレートする)ツールを欲しているユーザーにとっては、非常にうれしい拡張と言えよう。
新しい水彩ツールで色を重ねてみたサンプル。このサンプルでは絵の具の乾燥度を低く(乾燥しにくく)しているため、あとから着色したストロークが事前に着色した部分を押しのけている。 |
リキッドインクブラシによるサンプル。ストロークのかすれ具合は、オプションによりカスタマイズが可能だ。 |
メディアレイヤーは、一般のレイヤー同様にレイヤーパレットで管理する。 |
なお、前述した水彩機能の拡張と水彩レイヤーのサポートにより、水彩機能のユーザーインターフェイスは従来のバージョンから変更されているので注意が必要だ。新機能に直接関係する部分はもちろん、水彩ブラシで描いたストロークを乾燥させるコマンドをはじめとして、細かい部分がかなり変わっている。Painterを6以前から使い込んで操作に慣れている人ほど、こうしたインターフェイスの違いに戸惑いがちなのでご注意いただきたい。