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文部科学省国立情報学研究所、光インターネットを用いた学術研究用ネットワーク“スーパーSINET”の運用を開始

2002年01月09日 23時46分更新

文● 編集部 田口敏之

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文部科学省国立情報学研究所は9日、光インターネットを用いた学術研究用ネットワーク“スーパーSINET”の運用を、4日に開始したと発表した。同研究所はネットワークの開発にあたって、日本テレコム(株)と2002年1月から3年3ヵ月間の共同研究契約を締結した。日本テレコムは東京、名古屋、大阪に、約30波長の光伝送システムを提供する。

同研究所は、国公私立大学および学術研究機関などに対する情報通信基盤として、'87年1月から学術情報ネットワーク“SINET(Science Information Network:サイネット)”を運用している。現在、国内の約750機関を接続するインターネットのバックボーン回線となっており、米国および欧州の主要な研究ネットワークとも相互に接続している。

スーパーSINETは、先端的学術研究機関を連携させて、学術研究の一層の振興を図るためにSINETを強化し、整備するというもの。具体的には、光波長多重通信(WDM)と光クロスコネクトを用いた10Gigabitのバックボーン回線を利用して、各研究機関相互を1Gigabitの回線で結ぶ。研究機関の間を、光クロスコネクトを利用して接続するネットワークは、世界最初の試みであるという。

当面は、遺伝子情報処理研究、高エネルギー物理学研究、宇宙・天文科学研究、スーパーコンピューター間接続研究の4分野を対象に、大学などの研究機関を接続する。同研究所は、スーパーSINETによる産学官の連携により、日本の高度な情報通信ネットワークの構築を図り、学術研究の飛躍的な発展を目指すとしている。

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