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【2002 CESレポートVol.3】米パイオニアエレクトロニクスが家庭向けネットサーバーを発表

2002年01月09日 22時56分更新

文● 編集部 佐々木千之

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米パイオニアエレクトロニクス社は米国時間の7日、“2002 International CES”会場で記者発表会を開催し、インターネットに接続して家庭内LANを利用し、画像や音楽を楽しむエンタテインメント向けネットワーク製品のプロトタイプを発表した。年内に米国市場で発売したいとしている。

『AV NET SERVER NA-1000S』。上に立っているのはIEEE 802.11b無線LANのルーター
『AV NET SERVER NA-1000S』。上に立っているのはIEEE 802.11b無線LANのルーター。本体右側に見えるのはCDドライブ
『AV NET CLIENT NA-500C』(写真下)
『AV NET CLIENT NA-500C』(写真下)

このネットワーク製品“Digital Library”は、インターネットに接続してインターネットゲートウェイとして働き、画像や音楽のファイルサーバーとなる『AV NET SERVER NA-1000S』、およびNA-1000Sと有線/無線のEthenetで接続するクライアント製品『AV NET CLIENT NA-500C』で構成される。

トップメニュー画面。赤外線リモコンで操作する
トップメニュー画面。赤外線リモコンで操作する

Digital Libraryが提供するコンテンツは、MP3ファイルなどの“Music Jukebox”、JPEGファイルなどの“Photo Albums”、MPEG-1/2、Windows Media Videoなどの“Video Clips”、インターネットラジオなどの“Internet Content”の4種類。

静止画像アルバムを選択しているところ。メニューのバックグラウンドカラーは、トップメニューでどのカテゴリーを選ぶか変わる
静止画像アルバムを選択しているところ。メニューのバックグラウンドカラーは、トップメニューでどのカテゴリーを選ぶか変わる

ハードウェアの仕様は決まっていないとして明らかにしていないが、パソコンに近いものという。OSはLinuxを利用し、ユーザーインターフェース部分はネットワーク化されたデジタルエンタテインメントデバイスの開発で2001年11月に提携を発表した米Mediabolic社のGUIを採用した。このGUIの特徴は、ユーザーはただリモコンの十字キーなどで選択して行けばよいという、シンプルで理解しやすく使いやすいところだとしている。ハードウェアの能力としては、1台のAV NET SERVERでビデオ画像を同時に3本、音楽であれば21本をAV NET CLIENTに対して配信可能という。

NA-1000Sの背面。薄型のパソコンのようにも見える
NA-1000Sの背面。薄型のパソコンのようにも見える
米Mediabolic社長兼CEOのダニエル・プッターマン(Daniel Putterman)氏
米Mediabolic社長兼CEOのダニエル・プッターマン(Daniel Putterman)氏

こうしたネットワークコンテンツを扱う製品では、コンテンツサービスの質と量が問題にされることが多いが、Digital Libraryでは主に子供の成長ビデオや家族の写真といった、パーソナルなコンテンツ主体の利用と考えており、特定のインターネットコンテンツに依存するようなことは想定していないという。

パイオニアはこれまで、IEEE1394を使ったオーディオ製品も発表しているが、こうした製品とDigital Libraryとの違いは、「IEEE1394ではデータの著作権を守ることができるが、Digital LibraryではEthernetを利用するため、例えば映画のDVDの画像を流すようなことは問題がある。Digital Libraryのターゲットはパーソナルコンテンツ」(パイオニア(株)ホームエンタテインメントカンパニーネットワーク開発部企画推進部副参事の山本俊哉氏)として、扱うコンテンツの内容によってすみ分けていく意向だ。

パイオニアとしては、Digital Libraryを2002年内に米国市場向けに投入したいとしている。日本市場への投入についてはブロードバンドネットワークの普及状況を見ながら検討するとしている。

これはパイオニアが自社ブースで展示している、車載向け有機ELディスプレーパネル。中央の4つのパネルは単色、左右の小さな四角形のディスプレーはフルカラーになっている。パイオニアでは有機ELを車載用として開発している。同社の新しい製品では問題とされた寿命も室温で2万時間、65度の高温でも1万時間を可能にしたとしている
これはパイオニアが自社ブースで展示している、車載向け有機ELディスプレーパネル。中央の4つのパネルは単色、左右の小さな四角形のディスプレーはフルカラーになっている。パイオニアでは有機ELを車載用として開発している。同社の新しい製品では問題とされた寿命も室温で2万時間、65度の高温でも1万時間を可能にしたとしている
こちらは携帯電話用ディスプレーとして開発中の1.8インチフルカラー有機ELパネル。176×220ドットで26万色表示
こちらは携帯電話用ディスプレーとして開発中の1.8インチフルカラー有機ELパネル。176×220ドットで26万色表示。画像は非常に鮮やかで、動画も残像は感じられなかった

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