母国語は英語なんですが、中学時代は日本の学校に通って、その後中国語も勉強しました。とにかくよく聞かれるのは、考えるときはどの言語で考えるのかということです。日本語の会話で日本人相手だと日本語で考える。私と同じ育ちの人達と喋るときは、もう英語と日本語ごっちゃ混ぜです。たとえば英語には「遠慮」という言葉、そういう意味の言葉はありません。「遠慮する」とかね。でもそういう言葉は日本語で出てきますし、もう英語で喋っていても日本語の単語が入ってきたりします。場合によっては、日本語で喋っていたと思ったら、急にトラックが代わって英語で喋ってまた日本語になるとか。そこにまた中国語が入ってきたりするんです。
私が、初めてアメリカへ行ったのは25歳のときです。その時までずっと、日本から出たことがなくて、アメリカに2カ月半いました。そして日本に帰ってくるときは嬉しくて、飛行機が成田へ着くときになったらすごく嬉しくて、さらに新幹線に乗って、仙台が近くなったらますます嬉しくなった思い出があります。