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【特別企画 Vol.2】2001年は相変わらず好調だったアキバ名物「おでん缶」

2002年01月01日 01時43分更新

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――販売元の天狗缶詰さんの方では、新しい動きはあったんですか?

いやいやそれがさ、一昨年はやっぱり足りなくなってさ、お土産用の缶詰がなくなっちゃった。で、昨年は足りなくならないように、結構積極的に増産してたみたいだよ。

――ちょうど我々が取材しているときに新商品の話が出ましたが、またまた新製品が出るとか出ないとか?

店内のおでん缶
店内レジ横にもおでん缶がズラリと並んでいる

新商品の話はねぇ、昨年の春にかけてあったんだけど…ダイコン入りを出す、ってのがね。でも、この前営業さんと話したんだけど苦戦してるみたいだねえ。やっぱりね、ダイコンを温めると独特のニオイが強くなるし、硬さをうまくキープできないらしいよ。だったら「お土産用だけでもウチはやってあげますよ」って言ってるんだけどね。そこは天狗さんも商売だから難しいんだね、うん。

――チチブデンキの景気はどうでしたか?

パソコン関係はどこもそうだけど、やっぱり前年に比べると割り込んでるよね。お客さんの数は変わらないんだけど、単価が下がってるってことが大きな原因でね。でも、自販機の売上げは伸びてるよ。(おでん以外の自販機も合わせると)1日に1200本くらいは売れてるし。ここは特別らしいけどさ。

――今後、アキバが変わっていきますね。



実はチチブデンキは東芝製品に強い老舗。細かい関連製品が店内に並ぶ

今はパソコンとゲームと家電がダメだからね。ちょっと古い言い方すると、スーパーだとかディスカウントショップだとかが家電をくってきたでしょ。アキバの場合は、ラオックスさんで言うと書籍でしょ、石丸さんはレコード関係、ツクモとかソフマップは中古がいいでしょ…。やっぱり、なんか特色もってないとね。単に大型主義じゃダメなんじゃないかな。日本一の店っていうのができたら、隣に世界一の店ってうたうのができたりさ、そういう時代じゃないでしょ。うちの場合は、周辺機器だとかその他の部品だとか、よそでやらないようなサポート面も流通させてるから、本体はよそで買って、消耗品はチチブでどうぞ、みたいな感じ。東芝の製品が売れるとチチブが儲かるみたいな…。

――これからのアキバはどう変わっていきますか?

人は増えてますよね。なんか風俗関係も出てきたけど、それは盛り場として人が集まっている証拠なんだよね。

――昔の電気街の面影はもうないですか?

昔はアキバは独特の電気街だったけど、神田だとか上野の間にはさまれて、そんな街に似たような雰囲気はでてきてるね。素人考えで言うと、上野あたりまで地下道でつないでしまって、地下商店街ができる時代が来るんじゃないかって考えてたんだけど…。

――再開発事業がはじまったばかりで、ITセンターができるとかいう話もでてますが。

じわじわと街が変わってくような気がするよね。御徒町、上野、神田って線でつながったような動きでね。だから、まだまだ少ないけど、飲食店も増えてきたように思うけどね。

――おでん缶は2002年も売れますか?

これから寒くなってくるからね。まだまだ売れると思うよ。



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