日本電信電話(株)と(株)東京ニュース通信社は25日、光ネットワークを利用した情報流通サービスの市場を作り出す“光マーケットクリエーション”の一環として、ブロードバンド放送のナビゲーションサービスの共同実験を2002年2月22日に開始すると発表した。実験期間は約4ヵ月。
これは、視聴者が膨大な数の番組の中から見たい番組を効率的に探せるナビゲーションのサービスモデルを確立するために行なうもの。NTTサイバーソリューション研究所が開発した“アソシアガイド”と呼ばれる技術を基に、メタデータを利用して多種多様なコンテンツを“ドキュメンタリ”や“音楽”などのジャンルに分類。それをディスプレー上に展開されたマップ状の散策空間上に配置する。その際に、コンテンツの概要説明文の中の語彙分布を基に、自動的に内容の関連したコンテンツ同士を近付けて配置することで、類似したコンテンツの効率的な検索(番組散策)を行なえるようにするシステム。
“アソシアガイド”を基にしたナビゲーション画面(サンプル) |
NTTは、ナビゲーションサービスの性能評価と、技術面での検証を行なう。東京ニュース通信社はコンテンツホルダーから提供されるコンテンツ情報のとりまとめや、ジャンル設計、特定のコンテンツを絞り込むためのフィルタリングの条件の設定などのユーザーインターフェースの設計で協力し、利便性の高いサービスモデルの検討を進めるという。
なお、コンテンツ収集のために26日から2002年1月31日まで、ブロードバンド放送会社と、ブロードバンドユーザーを対象にしたモニター視聴者を募集する。モニター視聴者は東京ニュース通信社のホームページ“インターネットTVガイド”で募集する。