TV視聴&録画を始めとするAV関連機能に定評がある「VALUESTAR T」に、SF的なデザインを持つPentium 4搭載機が登場した。DVD-RWドライブが装備され、さらに機能が豊富になったという「VT900/1D」をレビューした。
TVチューナを一新して、さらに強化のAV機能
本体前面には、PCカードスロットのほか、IEEE1394、USB、そして角型の光オーディオ出力もある。 |
基本的なハードウェアスペックは、CPUがPentium 4-1.5GHzで、チップセットはi845。メモリはSDRAM 256MBを搭載する。ビデオはオンボードAGP接続のGeForce2 MX、HDDは80GB。光メディアドライブはCD-R/RWメディアの書き込み、書き換えにも対応したパイオニア製のDVD-RWドライブだ。液晶モニタは17.5インチのワイドタイプで、解像度は1280×768ドット。PC本体とは専用のデジタル回路で接続する。OSはWindows XP Home Edition。これは見逃せないポイントで、以前のTVモデルはすべてWindows Meを採用しており、負荷の掛かるTV録画作業などを行うと、不安定になることがあった。今回ソフトウェアがXPに移植されたことで、操作の快適度は大幅に増している。
TVチューナカードのキャプチャチップには、Philips「SAA7134HL」を採用している。 |
録画ファイルの形式はソフトウェア圧縮のMPEG2で、画質設定は「標準画質」「高画質」の2タイプから選択でき、それぞれ640×480ドット/6.2Mbpsと640×480ドット/7Mbpsとなる。以前は不可能だった高画質設定時のタイムシフト再生や録画時のプレビュー表示が可能になったのも大きな改良点だ。
ネットワークで繋がったマシンからもVT900に録画したTV番組を視聴可能。もちろん、番組名などのデータも参照できる。 |
付属のライティングソフト「VERITAS RecordNow DX」はCD-R/RWメディアへの書き込み/書き換えのほか、データDVDを作成することも可能だ。 |
価格はオープンプライスだが、実売価格は28~30万円前後。DVD-RWドライブをイマイチ活用しきれていない点は残念だが、TV機能の使いやすさは相変わらず良好で、TVやDVDなどをPC上でじっくり楽しみたい人にはお勧めの一台だ。
VALUESTAR T VT900/1Dの主なスペック | |
製品名 | VALUESTAR T VT900/1D |
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CPU | Pentium 4-1.5GHz |
メモリ | 256MB |
HDD | 80GB |
DVD-RW | DVD-R2倍速/DVD-RW等速/CD-R8倍速/CD-RW4倍速/DVD6倍速/CD24倍速 |
通信 | モデム&LAN |
モニタ | ワイド17.5インチ高輝度TFT |
Officeアプリ | Office XP Personl |