安価なデュアルAthlon MPマザーボードとしてアキバのユーザーから圧倒的な支持を集め、レジスタードDDR SDRAMの品不足に貢献した(!?)Tyan製AMD-760MPチップセット搭載マザーボード「Tiger MP」。その後継にあたる、話題のAMD-760MPXマザーボード「Tiger MPX」が20日(木)に大量100枚入荷予定だ。予価を3万4800円として予約を受け付けているUSER'S SIDE本店では、あわせて展示と動作デモも行っている。
すでに展示が始まり、イレギュラーなかたちでごく僅かな数が販売されてもいるASUSTeKの「A7M266-D」は、アンバッファードDDR SDRAMのサポートにはじまってオーバークロック機能の搭載と、エンドユーザー向けの機能がてんこ盛り。それに対してTiger MPXは2本の64bit/66MHz PCIスロットを積極的に使うようなユーザー向けといったところ。もちろんオーバークロックの設定などはなく、A7M266-Dの対極とでも言うべきTyanらしい製品に仕上がっている。
大きな特徴は、アンバッファードDDR SDRAMがサポートされていない点だ。DDR SDRAM専用のDIMMスロットは4本搭載するが、これらはすべてレジスタードタイプのみのサポート。最大搭載容量は3GBで「2バンク構成(両面実装)のメモリは3枚まで」(USER'S SIDE本店)。これはA7M266-Dの4GBよりも少ない。
拡張スロットはAGP×1、64bit/66MHz PCI×2、32Bit/33MHz PCI×4と、A7M266-DよりもPCIスロットが1本多いのが魅力。電源コネクタは、通常のATX20ピンに加え、ATX12V、そしてAUX用にHDDなどドライブ用の4ピンコネクタを搭載しているのが目を引く。Tyan製マザーボードでは「Trinity i845」をはじめとして、本来必要なはずのATX12Vを必要としないものがいくつかあるが、今回この4ピンコネクタはATX12Vの代わりに利用できるようだ。ASUSTeKの“EZ Plug”と同じようなものだと考えていいだろう。なお、3コネクタすべてを接続しても問題なく動作するとのこと。電源ユニットは+5Vが30A以上必須となっている。
デモとあわせ、USER'S SIDE本店では「ゆく寅くる寅」としてTiger MPの特化販売を明日まで実施中。価格は驚きの2万4900円 |
Tiger MPXには3Com製のネットワークコントローラを搭載する「S2466N」と搭載しない「S2466」の2モデルがあり、USER'S SIDE本店ではS2466Nのみを取り扱う予定だとしている。またCPUとメモリをセットで購入すればマザーボードの価格を3万1800円まで値下げするとしているので、新規に購入する場合はこちらがオススメだ。セットにするCPUはAthlon XPやDuronでもオーケーとのこと。今回も非サポートながらAthlon MP以外のCPUで動作するようだ。
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