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アイ・エム・ジェイ、『impatica for PowerPoint』の導入を支援するサービスパッケージ“P4 パック”発売

2001年12月18日 00時00分更新

文● 編集部 田口敏之

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(株)アイ・エム・ジェイは14日、カナダimpatica.com社と(株)インタックとの提携を発表した。また同日付けで、impatica.comが開発し、インタックが日本で販売している、PowerPointファイル圧縮/転送ツール『impatica for PowerPoint(インパティカフォーパワーポイント)(日本語版)』と、これを支援するツールおよびサービスをパッケージ化したサービス“P4(ピーフォー)パック”を発売すると発表した。

(左から)impatica.com社CEO兼会長のマイケル・ドイル(Micheal G Doyle)氏と、アイ・エム・ジェイ常務取締役総合企画制作本部本部長の太場次一氏
(左から)impatica.com社CEO兼会長のマイケル・ドイル(Micheal G Doyle)氏と、アイ・エム・ジェイ常務取締役総合企画制作本部本部長の太場次一氏

『impatica for PowerPoint』は、Microsoft PowerPointで作成したプレゼンテーションデータを、ウェブ上で再生することを可能にするツール。具体的には、アニメーションや音声などを含むPowerPointのプレゼンテーションファイルを、同社独自の形式に圧縮し、Javaプログラムで再生できる形式に変換するというもの。ツール自体はPowerPointにアドオンして利用する。

ウェブに掲載するための変換を行なっているところ
ウェブに掲載するための変換を行なっているところ

ファイルサイズは、最大80分の1に圧縮が可能。また、Javaプログラムで再生を行なうため、特定のプラグインを必要としない。これによって、PowerPointでプレゼンテーションのための資料を作成するのと同じ要領で、ウェブサイト上に動きのあるコンテンツを掲載できる。

“P4 パック”は、素材集と技術支援、クリエイターの派遣などのサービスと、『impatica for PowerPoint』をパッケージ化した会員制サービス。ウェブサイトの構築などを業務としているアイ・エム・ジェイが、素材集の制作や、サポートを行なうウェブサイトの構築と電子メールの配信、およびクリエイターの派遣などを行なう。

  • 『impatica for PowerPoint(日本語版)』……ツール本体
  • 『WEB-SPICE vol.1』(CD-ROM)……プレゼンテーション作成のためのテンプレート集と素材集
  • “ヘッドセット”……ナレーションなどを収録するためのヘッドフォン付きマイク
  • “P4テクニックオンラインWEB”……FAQやテクニックの質問窓口、クリエイター人材検索やコンテンツ作成事例などを閲覧できる、会員制のウェブサイト
  • ノウハウメール配信“P4tech”……電子メールで、制作手法や新しいテクニックなどを配信
  • クリエイター派遣紹介……アイ・エム・ジェイのグループ企業である(株)デジタルスケープからの、コンテンツのデザインや作成を行なうデジタルクリエイターの派遣サービス

またオプションとして、PowerPointおよび同ツールを使いこなすための2日間の講習や、企業などでコンテンツを作成する際に、クリエイターを指名して素材やテンプレートをオーダーメードするサービスも用意されている。

太場氏。「マイクロソフトはこのツールを買わないのだろうか?」と語っていた太場氏。「マイクロソフトはこのツールを買わないのだろうか?」

アイ・エム・ジェイ常務取締役総合企画制作本部本部長の太場次一氏は「インターネットの普及率も高まり、ウェブサイトを構築できる人も増えてきたが、見栄えのいいウェブコンテンツの作成には、まだプロに頼らなければならず、コストがかかってしまう。『impatica for PowerPoint』は、PowerPointでプレゼンテーションを作成できる人なら、簡単にコンテンツを作成できる。HTMLや『Macromedia Flash』の操作方法を覚えなくても良い。現場のニーズに応じて、その日のうちに必要なコンテンツを提供できるので、大幅なコストの削減にもつながる」と述べている。

発表会において同社は、同ツールを用いることによって、Flashに較べてどれだけコストの削減が可能か、というデモを上演した。これは、時給3000円のデジタルクリエイターがFlashを用い、時給1700円の事務員が同ツールを用いて、同じテーマのコンテンツを作成し完成するまでの時間を測定するというもの。結果として、同ツールを用いた事務員が、28分22秒で完成したのに対し、クリエイターは1時間43分34秒かかった。コストに換算すれば、同ツールを用いた場合は804円で、Flashを用いた場合は5178円かかる計算になるという。

同ツールとFlashによるコンテンツ作成にかかった時間を計るデモンストレーション。結果として、同ツールでは30分以下でコンテンツを制作することができた
同ツールとFlashによるコンテンツ作成にかかった時間を計るデモンストレーション。結果として、同ツールでは30分以下でコンテンツを制作することができた

同氏は、「“P4”は、同ツールを積極的に使いこなすための特別パッケージ。これによって、同ツールを一般に広く知っていただき、自分の表現したいものを表現するための一助としていただきたい。悩むことなく多くの人が自由にウェブで表現できる、人々の生活に身近なウェブを生み出していくことが弊社の社会的使命であると考え、アイ・エム・ジェイは、同ツールを強力にサポートしてゆく」と語った。

“P4”は、発売から6ヵ月間限定で2ユーザーライセンス販売を行なう予定で、それ以降は5ライセンスからの販売となる。価格は、2ライセンスが50万円で、5ライセンスが75万円、20ライセンスが200万円、100ライセンスが450万円、300ライセンスが750万円、そしてライセンス無制限が1000万円となっている。

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