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hp e-pc 42

hp e-pc 42

2001年12月17日 16時00分更新

文● 柴田 文彦

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本体ケースのカバーを外すと、かなり大きめの空冷ファンが目に入る。効率的な廃熱機構を作り、ファンの回転速度を最小限に落とすことで、静音化を実現している。増設可能なのはDIMMスロットへのメモリモジュールだけだが。HDDはレバーを持ち上げるだけ簡単に取り外せる。
 CPUにはPentium 4-1.8GHzを搭載。トータルコストを考えて、1.8GHzタイプを採用しているが、放熱を含む筐体の設計上は2002年の登場が予定されている新型Pentium 4(コードネーム:Northwood)-2.2GHzにも対応できるという。チップセットはi845で、ビデオチップはATIの「RAGE 128 Pro 4XL」をオンボードに搭載。ビデオメモリは16MBとなっている。最新ビデオチップではないが、ワープロやWebブラウズなど、本機の想定するビジネス中心の用途には十分だ。HDDはSeagateの「U Series 6」で、流体軸受けを採用し、回転速度は5400rpm。ネジの部分をゴム止めすることで、共振による騒音を防いでいる。



HDDはSeagateの「U Series 6」。流体軸受けを採用し、回転速度は5400rpm。ネジの部分をゴム止めすることで共振による騒音も防いでいる。

 ポート類に関しては、背面にVGA、シリアル、パラレル、USB×2、10BASE-T/100BASE-TX対応のEthernet、PS/2×2、サウンド入出力の各端子など一通り装備している。管理者以外のコネクタの抜き差しを禁止するため、サウンド関連を除くすべてのポートは「ポートカバー」で覆うことができ、本体カバーと共通のカギでロックすることも可能だ。さらにフロントパネルにも2つのUSBポートを装備しているが、これもBIOS設定によって無効化できる。不特定多数が共用するマシンで、不用意なデータの持ち出しなどを防いだり、安定したマシンの運用を行う際にこれらはかなり有効な機能だ。

本体の吸気/排気部分には細かい突起が付いており、上に物を載せたり、側面ぎりぎりまでものを置いた状態でも穴がふさがらない仕組みになっている。目立たないが、細かい配慮と言える。
 消費電力の高いPentium 4には強力なファンが必須であり、通常はそこから発する騒音を覚悟しなければならない。しかし、本機のもうひとつの特徴は33dBという静穏設計にある。電源を外付けにし、CPUにも口径の大きな空冷ファンを取り付け、効率的な冷却を行っているためだ。実際に静かな部屋の中で使っていても騒音は生活ノイズ以下で、まったく気にならない。定常的な空調ノイズがあるオフィス内では、電源がオンになっていることにも気付かない。企業内や展示場など、セキュリティに気を使う必要のある場所での使用はもちろん、省スペースで高性能、かつ静かなPCとして、家庭での使用にも適している。

 hp e-pc 42は企業用途を想定して開発された製品だが、日本HPの直販サイト「hp direct」において、個人ユーザーが購入することもできる。本体の販売価格はPentium 4-1.8GHz、256MBメモリ、40GBのHDD、24倍速CD-ROMドライブ、Windows XPを搭載した最上位モデルが13万4000円。Pentium 4-1.6GHz、メモリ容量128MB、OSがWindows 98 SEとなる最下位モデルが11万8000円となっている。



本体の縦横は本誌よりひとまわり大きい程度。本体は縦置き/横置き両方が可能だが、机の下やパーティションに取り付けるための金具「hp e-pc マウンティングブラケット」(5000円)といったオプションも用意されている。
hp e-pc 42の主なスペック
製品名 hp e-pc 42(P7232A#ABJ)
CPU Pentium 4-1.8GHz
メモリ 256MB
HDD 40GB
CD-ROM 24倍速
通信 LAN
OS Windows XP Professional
モニタ オプション
Officeアプリ

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