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ヤマハ、40音同時発音可能な携帯電話用音源LSI『YMU762』を発表

2001年12月13日 23時27分更新

文● 編集部

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ヤマハ(株)は13日、独自のハイブリッド音源を採用し、最大40音の同時発音が可能な携帯電話用の音源LSI『YMU762』の出荷を同日付けで開始したと発表した。サンプル価格は1100円。

『YMU762』
『YMU762』

『YMU762』は、同社の携帯電話向け音源LSIの第3弾となる製品で、最大32音同時発音のFM音源と、最大8音同時発音のWaveTable音源により最大40音の同時発音が行なえる。WaveTable音源を搭載したことで、ドラムやストリングス系などの楽器の音色を増やせるほか、デジタル録音(サンプリング)した人の声や動物の鳴き声などの音程を変化させ、楽器音のように扱うことも可能となる。これらの音源に、4kHz~48kHzのサンプリングに対応したPCM/ADPCMストリーム再生機能を組み合わせた独自の“ハイブリッド音源”として利用できる。さらに、“DVA(Dynamic Voice Allocation)”機能により、1つの楽曲を発音数に制限されずに再生することもできるという。ステレオ再生にも対応する。

『YMU762』は、音源のほか、スピーカー駆動用アンプ(580mW)とイコライザーを内蔵する。そのほか従来品種同様、LEDやバイブレーターをコントロールする端子も用意しており、音楽(音符)に合わせて制御できる“サウンドバイブレーション機能”に対応する。電源電圧は、スピーカーアンプ専用アナログ部分が2.7V~4.5V、そのほかは2.7V~3.3V。CMOSプロセスで製造され、32ピンのプラスチックQFNで提供する。

同社では、“SMAF”や“SMF”、携帯電話事業者の独自フォーマットなど、各種のメロディー配信フォーマットに対応するミドルウェア群や、コンテンツプロバイダー向けのオーサリングツールを提供するとしている。

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