このページの本文へ

イーヤマとケンウッド、“Designed Music PC”のターゲットは大学の新入学生

2001年12月13日 19時25分更新

文● 編集部 増田悦子

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

(株)イーヤマと(株)ケンウッドは13日、両社でコラボレートして製作した“Designed Music PC”『AVENUE(アベニュー)』の説明会を都内で開催した。

塚田実氏
イーヤマ常務取締役本部長の塚田実氏
佐々木勅夫氏ケンウッドコーポレートコミュニケーション部部長の佐々木勅夫氏

同製品は11月28日にプレス発表した製品で、ノートパソコンとオーディオを組み合わせたシステム。1年半ほど前から企画し、市場調査などを行なったという、パソコン業界ではめずらしい製品。通常パソコンのライフサイクルは3ヵ月と言われているが、あえて時間をかけて製作したという。そして、40年の歴史があるオーディオ市場において、新たなビジネスモデルを展開したいことから、ユーザー調査に基づいて製作したとしている。

シンプルなデザインを採用
シンプルなデザインを採用して大学生にフォーカスするという
『StageMaster』
パソコン本体にプレインストールされるソフト『StageMaster』

従来のオーディオとセットにしたパソコンと異なり、パソコンを立ち上げなくてもオーディオ機能を利用でき、USB2.0でパソコンとオーディオ部を接続すればオーディオ部のCD-R/RW、DVDの2つのドライブを外部ドライブとして認識させられるのが特徴。オーディオ部には、ケンウッド製品の中でも、最上位機種に使用されているスピーカーなどを搭載したり、米トランスメタ社のCrusoeを搭載し、CPUファンを使用しないなど、音にこだわった製品となっている。ノートパソコンについては見た目にもこだわり、本体にアルミニウムを採用した。従来の製品は、本体に樹脂を使用し、メッキを施しているが、あえてアルミ製にし、ロゴもできるだけ小さくしてシンプルなデザインにしたという。

オーディオ部
オーディオ部。ドライブのカバーを開けたところ

また、スピーカーやFM/AMアンテナなどをセパレートとし、一人暮らしの部屋などでケーブルだらけにならないようにするとともに、パソコン本体などから発せられるノイズから遠ざける設計にしたのが特徴。

ターゲットは大学の新入学生

現在、各大学はITの導入を進めており、パソコンで休講情報を確認したり、レポートを提出したりと、パソコンを所有していることが前提となることが多くなっている。また、同社が大学の新入生に行なった調査において、車についで、欲しいものの2位と3位にランクインするパソコンとオーディオを組み合わせ、大学生をターゲットにし、特に新入学の需要を狙って、販売を行なっていくとしている。

大学生の欲しいもの調査の結果
大学生の欲しいもの調査の結果

また、現在の携帯電話においてユーザーが、キャリアーやメーカーが予想してなかった使用方法を作り出し、市場を活性化し、大きくしているように、同製品においても、市場の枠を拡大していくような使用方法を期待しているという。

なお、同製品はオーディオ部あるいは、パソコン部のみの単体販売は行なわない。同梱物は、ノートパソコン、オーディオ部、スピーカー、FM/AMアンテナ、リモコンおよび、オーディオ機器を操作するためのソフト『StageMaster』。価格はオープン。販売予想価格は20万円台で、発売は2月中旬の予定。また、販売は両社で行ない、パソコン系のルートで量販店を始めとするショップでの販売のほか、直販も行なう予定としている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン