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COOLPIX 5000

COOLPIX 5000

2001年12月13日 13時09分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・行正 和義

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COOLPIX 5000

ニコン

15万円(12月13日発売)

「COOLPIX 5000」は、有効500万画素CCDと28mmからの広角ズームレンズ、豊富な撮影機能などを小型なボディに収めたCOOLPIXシリーズの最上位モデルだ。

今回評価したものは試作機であるため、撮影サンプル画像は掲載しておりません。2002年1月12日発売の「アスキーPC Explorer2月号」に掲載するほか、製品版による評価を行い次第、改めてWeb上でも公開する予定で準備を進めております。しばらくお待ちください。

コンパクトボディに機能を凝縮

 2001年10月現在、500万画素クラスのデジタルカメラ(補完画素除く)としてはオリンパスの「CAMEDIA E-20」とソニーの「Cyber-shot DSC-F707」、ミノルタの「DiMAGE 7」がある。これらの機種がAF一眼レフカメラのような大柄なボディと大口径レンズを特徴とするのに対し、COOLPIX 5000は本体サイズを可能な限りコンパクトに収めつつも、豊富な撮影機能を搭載したハイスペックコンパクトデジタルカメラだ。

COOLPIX 800シリーズに似たフォルムを採用したボディはグリップ部が大きく、ホールディング性は良好だ。
 本体のデザインは「COOLPIX 885880775」といった一連のシリーズを継承するもので、右側には大きめのグリップがあり、左側には沈胴式レンズを搭載する。ボディはマグネシウム合金製で、剛性が高く力強く握ってもきゃしゃな印象は受けない。ブラックの塗装や梨地状の表面加工など、同社の銀塩カメラを彷彿とさせる高級感のある仕上がりだ。

 本体サイズは885よりもひと回り大きくなっているが、スクエアなボディのおかげで大柄という印象を抱かせない。同様のグリップ&レンズ配置を採用するオリンパス「CAMEDIA C-4040ZOOM」に比べても横幅が8mm小さくなっており、イメージとしてはキヤノン「PowerShot G2」やカシオ「QV-4000」のボディからレンズの左側がなくなったという感じだ。参考までにこれらの機種の本体サイズを列挙した。

  • COOLPIX 5000……101.5(W)×67.5(D)×81.5(H)mm
  • COOLPIX 885……95(W)×52(D)×69(H)mm
  • C-4040ZOOM……109.5(W)×69.6(D)×76.4(H)mm
  • PowerShot G2……120.9(W)×63.8(D)×76.6(H)mm
  • QV-4000……118(W)×64.5(D)×74.5(H)mm

大きく伸張する沈胴レンズが特徴的だ。ホットシューは中央部にある。シャッターボタンの手前に3つのスイッチとダイヤルが配置され、右手だけでほとんどの操作ができるようになっている。
 本体の上面や背面は、ボタンが右半分に集中して並ぶ。一見複雑に見えるが、基本的な操作性はCOOLPIX 995と似たもので、各種のボタン(撮影モード/露出補正/ISO設定/AF/記録画素数)を押しながら本体右上のダイヤルを回転して設定を変更するのでわかりやすい。撮影時のほとんどの操作は右手のみでも行えるようになっているが、背面下部にある「AF」や「サイズ」を押しつつダイヤルを回転させるのは右手だけでは無理なので、左手も使うことになる。



カラー液晶モニタは水平方向に180度開き、前後に270度回転するため、液晶モニタを内側にしても外側にしても閉じることができる。
 液晶モニタは横方向に180度開き、270度(真上から対面まで)回転させることができ、液晶面を外側にして閉じることも可能だ。キヤノンのPowerShot G1/G2などで採用されているバリアングルモニタとほぼ同じ機構だが、面白いのは液晶パネル部に操作スイッチを持つ点だろう。液晶面を出すように閉じたときには液晶モニタの下側に3つのボタンが並び、液晶画面にボタンの機能が表示される。最もヒンジ(左)側のボタンは常に液晶ON/OFFだが、残り2つのボタンはモードごとに機能が変わり、少ないスイッチで多くの機能を利用できる。液晶を横方向に開いた状態で利用するときや、液晶を開いて上90度回転させてウエストレベルでカメラを構えるときは、液晶の上部にボタンが並ぶことになる。それに応じて液晶表示のスイッチ機能も上側に移動するのだが、モニタの上側にスイッチが並んだ場合は少々使いにくくなる。このあたりはもう少し工夫が欲しいところだ。

 バッテリは同社のCOOLPIX 995/885/775で採用されたものと同じ専用リチウムイオン充電池「EN-EL1」を使用する。液晶ONで連続約100分という撮影時間は775と同じであり、CCDや液晶モニタ、記録画像データがすべて大きくなっていることを考えれば相当な省電力化が進められたと推測できるが、1日持ち歩いて撮影するにはいささか短い。995/885/775と同様にカメラ用リチウム電池「2CR5」を利用できるので、いざというときはコンビニなどで購入できるのはありがたい。付属の充電器は単体で(カメラから充電池を取り外して)充電するタイプなので、バッテリを2個用意すればカメラを利用している間に充電することも可能だ。



コンパクトな本体サイズにもかかわらず、背面には可動式のカラー液晶モニタとモノクロ液晶、光学ファインダ、各ボタンとカーソルがぎっしりと配置されている。

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