コンパックコンピュータ(株)と日本テクノ・ラボ(株)は12日、企業向けマルチメディアモバイルソリューション分野で協業することで合意したと発表した。“Wavelet(ウェーブレット)”をベースに独自開発した日本テクノ・ラボの持つ動画圧縮技術と、コンパックの持つPDAからサーバーまでのハードウェアとシステム開発を融合し、企業向けのマルチメディアモバイルソリューションを提供する。
日本テクノ・ラボによれば、画像データを周波数成分に変換する直交変換(Wavelet)をベースにした独自方式では、MPEG-1の20分の1、MPEG-4の10分の1にデータを圧縮できるという。これにより数kbpsの通信速度で、eラーニングやeトレーニングなどの動画配信が可能で、数十kbpsでリアルタイムの連続ストリーミングが行なえるという。圧縮再生アルゴリズムはソフトウェアで実装され、クライアントの再生ソフトウェアのプログラムサイズは60KBで、コンパックの『iPAQ』などの携帯情報端末でも動画の連続受信が可能という。
両社では、企業向けのソリューションの開発のほか、システムインテグレーション、共同マーケティングなどを行なうとしている。