英ケーブル・アンド・ワイヤレス(C&W)社は10日、日本法人のケーブル・アンド・ワイヤレスIDC(株)を通じ、米PSINet社の100%日本法人であるピーエスアイネット(株)を買収すると発表した。
これは米PSINetが6月に連邦破産法第11章(Chapter 11)の適用を申請し、現在、破産手続きを行なっていることを受けて買収を行なったもの。買収は、C&Wが720万ポンド(約12億9740万円)で全株式を取得することで行なわれる。ちなみにピーエスアイネットの資本金は30億3860万円で、4月の時点でのグループの従業員数は約280名。
同社では、ピーエスアイネットの2001年度上半期の売り上げが280万ポンド(約5億450万円)であり、今回の買収により、C&Wの国内におけるIPビジネスの売り上げは2倍以上になるとしている。今回の買収に対して、ケーブル・アンド・ワイヤレスIDCの代表取締役社長のサイモン・カニンガム(Simon Cunningham)氏は「この買収は、日本市場における我々のコミットメントを際立たせるもので、国内においてIPビジネスを成長させるというC&W IDCの戦略と合致しています。また、より大規模なインフラを共有する事で買収におけるコストの相乗効果を享受し、我々の品質に対する継続的なコミットメントは、より広範囲な顧客層にメリットをもたらすことになります」とコメントしている。
なお、C&Wは、11月30日にiDC大手の米エクソダスコミュニケーションズ社を買収している。