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なんと32倍速!書き込み速度世界最速のCD-RWドライブがデビュー

2001年12月08日 20時08分更新

文● 小磯

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書き込み最大32倍速

 6月に書き込み最大24倍速のドライブが登場し話題を集めたのは記憶に新しいが、あれから半年。とうとうCD-RWドライブの書き込み速度は32倍という速度に達した。32倍速といえば、ちょっとしたCD-ROMドライブの読み出し速度並み。書き込み速度が最大20倍速に到達して以降、ユーザーの関心は速度よりも価格へとシフトしてきた感があるものの、長い間CD-ROMドライブの最大読み出し速度として君臨していた32倍速で書き込み可能というのに惹かれる人は決して少なくないだろう。



CRD-BP1600P

 注目の世界最速CD-RWドライブはアイ・オー・データ機器製「CDRW-AB32B」。三洋電機製ドライブ「CRD-BP1600P」を採用した製品だ。書き込み方式はZoneCLVで、書き換え速度は最大10倍速、読み出し速度は40倍速。三洋電機製のの書き込み最大24倍速ドライブ「CRD-BP1500P」を採用する従来製品「CDRW-AB24B」に比べ、書き込み時のデータ転送遅延を防止するためのキャッシュが2MBから4MBへと倍増している。これが高速書き込み時の安定性確保に一役買っているようだ。また、プレクスター製ドライブなど一部ドライブがサポートしていたデジタルキャプチャ機能“DAE”(Digital Audio Extraction)に対応したことで、より高速なリッピングが可能となった。
 なお、三洋電機製のバッファアンダーランエラー防止機能“BURN-Proof”や、CD-Rメディアの特性や書き込み状況に応じた適切な書き込みを行う機能“FlexSS-BP”に対応しているのはこれまでどおり。



CRD-BP1600P
CRD-BP1600P
販売中

 ライティング/パケットライティングソフトには「B's Recorder GOLD」「B's Crip」を同梱。またパッケージによれば、人気のライティングソフト「CloneCD」「nero 5.5」「Disk Juggler Pro」でも動作確認済みだという。このほか、三洋電機製のCD-R/RWメディア記録状況診断ソフト「UM Doctor Pro」の体験版(15回限定で利用可能)を同梱。アイ・オー・データ機器製ドライブではおなじみの、書き込み後になんらかの原因でCD-R/RWメディアが読みとれなくなった場合、データを修復してくれる有償サービス「メディアレスキュー・サービス」の1回無料クーポン券も付属し、価格は1万円台中盤。各店で差はあるものの、総じて1万円台後半が相場のプレクスター製やヤマハ製の書き込み最大24倍速ドライブよりも安価でデビューしたことになる。



対応メディア

 気になる対応メディアだが、現在のところ市場に32倍速対応をうたったCD-Rメディアは存在しないうえ、パッケージ、アイ・オー・データ機器のウェブサイト内製品紹介ページ製品カタログページの3カ所それぞれで推奨メディアが微妙に異なるためなんとも言えないところだ。ただ、すべてで名の挙がっている三井化学、三菱化学、ライテックがもっとも安全そうだとは言えるだろう。


8日現在の価格情報
価格ショップ
\15,780コムサテライト3号店
\15,800ZOA 秋葉原本店
\16,500T-ZONE.PC DIY SHOP
\17,800高速電脳
BLESS 秋葉原本店
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