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IPA/ISEC、11月のウイルス届け出状況を発表――『W32/Aliz』に注意!

2001年12月07日 22時25分更新

文● 編集部

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経済産業省の特別認可法人である情報処理振興事業協会(IPA)は6日、セキュリティセンター(ISEC)による2001年11月のウイルス届け出状況を発表した。

それによると、届け出件数は2766件で、過去最高だった8月の2809件に迫る勢いになった。『W32/Nimda』ウイルスの登場以降、セキュリティホールを攻撃するウイルスが続出し、10月に比べ届け出件数が急増したという。中でも『W32/Aliz』ウイルスが1020件で、これまでの月間届け出件数が520件と最も多かった7月の『W32/Sircam』を大きく上回った。

11月は新たに、マイクロソフト社のウェブブラウザー『Internet Explorer』のセキュリティホールを悪用して感染を拡げる『W32/Klez』、『W32/Aliz』、『W32/Badtrans(亜種)』の3種類のウイルスの届け出があった。メールソフトの『Outlook』ではメールを開いただけで、『OutlookExpress』ではメールをプレビューしただけで感染するという。『W32/Aliz』はウイルスメールを送信するもの、『W32/Badtrans(亜種)』はパスワードなどを漏洩させるものでオリジナルのウイルスにメール本文を見ただけで感染する機能などを追加したもの、『W32/Klez』はパソコン内のファイルを破壊するもの。

IPAでは、IEユーザーにセキュリティーパッチを適用するように注意を促しているほか、年末年始にかけて、クリスマスカードや年賀状に見せかけたウイルスやデマメールが出現する可能性があるため、事前の予防対策を行なうように呼びかけている。

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