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【Xboxがやって来た!! 番外編】Xboxのケースを開けてみました!! ――Xboxの内部を大公開!!

2001年12月08日 00時19分更新

文● 編集部 中西祥智

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3度にわたって、編集部にやってきた米国版『Xbox』についてお伝えしてきたが、今回月刊アスキーでは、Xboxのケースを開けて内部を撮影しようということになった。そのケースを開ける過程およびXboxの内部を紹介する。

Xboxのケースは、簡単には開かなかった。底面の4つのゴム足をはがした中にあるネジはすぐに見つけられたが、そのネジをはずしても、どこかが引っかかっていてまったく開かない。週刊アスキーではすでに、Xboxの内部の基板を記事に掲載しており、開け方のノウハウを聞こうとしたが、すでに午前4時ということもあって担当者がいなかった。

ゴム足の下のネジをはずして、開けようとするのだが……
ゴム足の下のネジをはずして、開けようとするのだが……
力まかせに引っ張っても開かない
力まかせに引っ張っても開かない
2人がかりで引っ張っても開かない
2人がかりで引っ張っても開かない

もはや破壊もやむを得ないと2人がかりで引っ張ってみても、びくともしない。これはツメで引っかかっているのではなく、どこかに未発見のネジがあるに違いないと判断した我々が目をつけたのは、上面のXboxのロゴマークだった。これをはがせば、この下にネジがあることは間違いない、と。

このロゴマークの下に、ネジがあるに違いない
このロゴマークの下に、ネジがあるに違いない

しかし、周囲に細かい傷をつけながら、やっとの思いではがしたロゴマークの下には、何もなかった。

ネジが見つからず、落胆の表情を隠せない別冊アスキー吉川副編集長
ネジが見つからず、落胆の表情を隠せない別冊アスキー吉川副編集長

もはやノコギリで切るしかないのかと考えていたとき、底面に張られたシールに、微妙なへこみがあることを発見した。シールをはがしてみると、2本のネジが表れた。道理で開かないわけだ。

シールをはがしてみると……
シールをはがしてみると……
歓喜の表情を隠せない月刊アスキー工藤
ネジがありました!! 歓喜の表情を隠せない月刊アスキー工藤

底面の2本のネジをはずすと、これまでの苦労がうそのように、Xboxのケースは簡単に開いた。

ケースを取ったXbox
ケースを取ったXbox。左にDVD-ROMドライブが、右にHDDが並ぶ
うれしさのあまり記念撮影までしてしまった3人
うれしさのあまり記念撮影までしてしまった3人。左から別冊アスキー中西、吉川、感涙にむせぶ月刊アスキー工藤

ケースを開けると、IDEケーブルで接続されたDVD-ROMドライブとHDDが並んでいた。両ドライブをはずすと、本体基板が現れた。本体の冷却ファンの手前にはヒートシンクがあり、その下にはPentium III-733MHzを基にしたCPUがある。XboxのCPUは、2次キャッシュメモリーが128KBと、通常のPentium IIIの半分になっている。

Xbox本体内部
Xbox本体内部。上部の冷却ファンの手前にあるのが、Pentium III-733MHz
満足そうな表情を隠せない月刊アスキー安藤
ヒートシンクを無事取り外し、満足そうな表情を隠せない月刊アスキー安藤
XboxのCPU
インテルPentium III-733MHzを基にしたXboxのCPU。キャッシュ容量は通常のPentium IIIの半分の128KB
XboxのI/Oコントローラー『MCPX』
XboxのI/Oコントローラーチップ『MCPX』・パソコン用チップセットのサウスチップにあたる。米NVIDIA社製

基板上には、米NVIDIA社製のグラフィックスおよびメモリーコントローラーチップ『XGPU』、サウンド機能やUSB・Ethernetコントローラーを統合したI/Oコントローラーチップ『MCPX』(パソコンのチップセットのサウスチップにあたる)、64MBのDDR SDRAMなどが実装されている。ハードウェアの詳細については、以下の記事を参照。

韓国サムソン社製のDDR SDRAM
韓国サムソン社製のDDR SDRAM。Xboxは合計で64MBのDDR SDRAMを搭載している
この下に『XGPU』が
このクーリングファンの下にグラフィックスおよびメモリーコントローラーチップ『XGPU』がある
HDDは米シーゲイト・テクノロジー社製
HDDは米シーゲイト・テクノロジー(Seagate Technology)社製。パソコンにつないでみると、BIOSで容量が10GB(フォーマットすると8GB程度)ということは確認できたが、ファイルシステムは認識できなかった。FAT32でもNTFSでもない、独自のファイルシステムを使用しているようだ

ひと通り撮影を終えたあと、再びXboxを元通りに組み直した。部品が余ることもなく、無事復旧したと思ったが、我々は重大なミスを犯していた。上面のロゴマークを上下反対につけてしまったのだ!

Xboxのロゴマークを、上下反対につけてしまった
Xboxのロゴマークを、上下反対につけてしまった。しかも、若干斜めになっている

動作に支障はないだろうと、ロゴマークはそのままにして、テレビに接続して再びXboxの電源を入れた。しかし、画面には何も表示されない。その場に居合わせた人々は一瞬凍りついた。ロゴマークが上下逆だと起動しないのか? しかし、テレビに接続するケーブルを間違えていることを、ASCII24原編集長が発見した。正しくつなぎ直すと、Xboxは無事起動し、3時間にわたる我々とXboxとの格闘は終わった。

XPのインストールはできませんでした
Windows XPのブータブルCD-ROMを挿入すれば、ひょっとしてインストールできるのでは、と入れてみたが、このような画面を表示して、読み込まれることはなかった

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