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来週にも出荷開始か?! DDR SDRAMサポートのIntel純正チップセット搭載マザー展示開始!!

2001年11月30日 22時46分更新

文● Jo_Kubota

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CT-9BJD

 ウワサのマザーボード登場は近いようだ。ついに、DDR SDRAM対応のIntel製チップセットを搭載するChaintech製「CT-9BJD」のサンプル展示がTSUKUMO eX.で始まった。

 Pentium 4対応マザーボードとメモリは現在、i850&RDRAM、i845&SDRAM、Apollo P4X266&DDR SDRAM、SiS645&DDR SDRAMといった組み合わせが存在するが、現在アキバで主流となっているDDR SDRAMをサポートするのは互換チップセットのみだったが、ついにIntel純正チップセットでもDDR SDRAMがサポートされることになる。Intelからの正式リリースがまだないため正式名称は不明で、i845マザーボードが登場した時と同じく“ナゾのチップセット搭載マザーボード”といったところだが、一般的に“i845D”“i845 B-Step”と呼ばれている、コードネーム“Brookdale-D”チップセットであると思われる。



ATX12V
ATX12Vコネクタを搭載するのもこれまでどおりだ

 本稿ではこのナゾのチップセットを仮にBrookdale-Dと呼ぶが、Brookdale-Dは単純にi845のメモリインターフェイスをDDR SDRAMに対応させたもの。それ以外の違いはなく、サンプル展示されているCT-9BJDの外観はChaintech製i845マザーボード「CT-9BJA」そっくり。ICHも“Secret”とされてこそいるものの従来どおりのICH2となっているほか、AGP×1、PCI×5、CNR×1といった拡張スロット構成や、オンボードでCMedia製のサウンドチップ「CMI8738」を搭載する点も同じ。唯一の違いは、DIMMスロットがSDRAMからDDR SDRAM専用へと代わり、あわせてスロット本数が3から2へ減った点である。



DIMMスロット

 そのDDR SDRAM専用DIMMスロットについて複数の海外ニュースサイトが伝えるところや世界各地の展示会で発表された製品情報を総合すると、サポートするDDR SDRAMはPC2100(DDR266)。SiS645マザーボードがサポートする、現時点で最速のDDR SDRAMモジュールであるPC2700(DDR333)には対応していないようだ。また、2本というスロット数はATXマザーボードとして極めて少ないが、IntelはDDR SDRAMの動作安定性に対してかなり気を遣っていると言われており、この2スロット構成というのはi815マザーボードのメモリサポート容量が最大512MBに抑えられた際の政治的な理由というより、相性や動作安定性に対する配慮の結果と言えるだろう。もっとも、政治的な背景がないと断言する理由もないのだが。



外観上の完成度は極めて高く、製品化は近い?!
あの大手メーカーが来週出荷開始という最新情報も

 サンプル展示品とはいえ見た目の完成度は高く、すぐにも製品化されそうな印象を受けるものの、気になる登場時期は現在のところはまったく不明。しかし一方でT-ZONE.PC DIY SHOPによるとMSI製のBrookdale-D搭載マザーボードが来週にも出荷開始予定となっており、デビューのXデーはもう目の前といったところだ。ボーナス商戦にあわせて、アキバ恒例のフライング販売がいっせいに始まる可能性もある。

【取材協力】

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