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どデカい銅製クーラー搭載!OpenGLカード「Fire GL4」がアキバに登場

2001年11月29日 00時00分更新

文● Jo_Kubota

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Fire GL4パッケージ

 ATI Technologies(旧SonicBlue)製最新OpenGLカード、「Fire GL4」がアキバにデビューした。Fire GL4は3Dグラフィックや3D CADといったプロ向けのOpenGLアクセラレータだ。OpenGLとはMicrosoftのDirect3Dなどと同じビデオ用APIであり、元はSGI(旧Silicon Graphics)のIRIS GLがそのベースになっている。



Fire GL4

 基板を見てまず目につくのはド派手なチップクーラー。ヒートシンクには銅が使われており、コンシューマ用ではカノープス製のビデオカードにも装着されている例はあるが、その派手さは他に例を見ないほど強烈なものだ。ついにワークステーション用ビデオカードの世界にも熱伝導率うんぬんの世界がやってきたかと思うと感慨深い。また同時に、銅の重さでAGP Proスロットに悪影響が出ないか不安にさえ思うほどだ。さらに、クーラーとして1Uラックマウントサーバーなどでも見られるエスカルゴ系のものが装着されており、立派なCPU用クーラーと言っても通用しそうである。


チップクーラー。その巨大ぶりは圧巻のひとことだ。カード裏面には固定用の板も付いている
チップクーラーチップクーラー
チップクーラーカード裏面
FIFOメモリ

 そんなFire GL4はAGP Pro対応で128MBのVRAMを搭載。ATI TechnologiesのウェブサイトでVRAMはDDR SGRAMと紹介されているが、実際には同社のRADEON 8500などにも搭載されているDDR SDRAM(hynix製“HY5DV641622AT-5”)が使われている。このほかにCypressのDualPort FIFOメモリが搭載されており、両者を組み合わせて“DDR SGRAM”としているようだ。このFIFOメモリも133MHzで動作する高クロックなものが使われており、一般的なビデオカードには見られないメモリ構成となっている。



IBM製チップ

 肝心のグラフィックラスタライズエンジンにはIBM製「RC1000」、ジオメトリエンジンには同じくIBMの「GT1000」が搭載されている点は前モデルのFire GL2/3と同じ。詳細は不明だが、ATI Technologiesのウェブサイト製品カタログにある数値から性能を比較すると、ピクセルフィルレートでFire GL3の410Mピクセル/秒からFire GL4で512Mピクセル/秒へ向上したのをはじめ、おおよそ7~25%ほどFire GL3に対しパフォーマンスアップしているもよう。恐らくラスタライズ、ジオメトリの両エンジン共に動作クロックが引き上げられているのだろう。DVI-Iコネクタを2つ搭載する点などはFire GL3と同じで、基本的にはFire GL3のクロックアップ版と考えてよさそうだ。価格はT-ZONE.PC DIY SHOPで23万8000円。同店では週末にかけて動作デモを行うとしているので、興味のある人は足を運んでみるといい。



Fire GL4刻印
Fire GL4の刻印
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