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ストレージネットワークシステムの専門イベントが開催

2001年11月26日 23時32分更新

文● 編集部 佐々木千之

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ストレージネットワークシステムの専門イベント“STORAGE NETWORKING WORLD/Tokyo 2001 Fall(SNW/Tokyo 2001 Fall)”が26日、東京・有楽町の“東京国際フォーラム”で開幕した。このイベントは(株)IDGジャパン、米Computerworld社、ストレージ・ネットワーキング産業協会(SNIA)が運営するもので、今回は1月に続いて2回目の開催。

1月の“STORAGE NETWORKING WORLD/Tokyo 2001 Spring”ではセミナーなどカンファレンス主体で、展示は行なわなかったが、参加者からの反響によって展示会も行なうことにしたという。今後は毎年開催の予定で、次回は2002年11月開催の予定になっている。今回の展示会には51社(約200コマ)が出展するほか、ネットワーク管理者向けのセミナーやワークショップ47セッションが行なわれる。前回はおよそ5500人の来場者があったとのことだが、今回は1万人を見込んでいる。27日まで開催予定。

デロイト トーマツ コンサルティングのパートナー 情報通信・メディア事業部長宮永博史氏
デロイト トーマツ コンサルティングのパートナー 情報通信・メディア事業部長宮永博史氏。「ネットワークとストレージが融合を果たすことによって、大きな可能性が生まれる」という

基調講演には、デロイト トーマツ コンサルティング(株)のパートナー 情報通信・メディア事業部長宮永博史氏が“ブロードバンド時代の経営戦略-ストレージとネットワークの融合-”と題してスピーチした。

宮沢氏が示したHDDやメモリーのMBあたり単価の推移グラフ
宮沢氏が示したHDDやメモリーのMBあたり単価の推移グラフ

宮永氏はネットワークにおけるbit伝送コストの低下、HDDの大容量/低価格化、企業や家庭における情報量の爆発的増大といった、ネットワークとストレージを取り巻く状況を紹介し、この膨大な情報をどのように活用・管理していくことが重要で、そのためにはストレージとネットワークの融合、なかでも個々のパソコンのリソースをネットワーク化して活用する“分散ストレージ”や“分散コンピューティング”がポイントとなるなどと述べた。

ストレージネットワーク関連の製品では、システム全体をどのように運用、管理するかといった点が問われるためか、展示会場では個々の製品について細かく紹介する展示よりも、大きなステージを構えて自社のストレージシステムのメリットをレクチャーするというタイプのブースが比較的多いようだった。以下、目新しいものをいくつか紹介する。

ソニー(株)は2日に発表した、新しいテープストレージ規格“S-AIT”のドライブとテープを参考出品(展示のみ)。S-AITはヘリカルスキャン方式のヘッドで2分の1インチ幅テープに記録するもので、非圧縮で1巻あたり500GBの容量を備える。テープやドライブのサイズがDLT規格のものと同じであるため、既存のライブラリー製品の置き換えが容易に行なえるとしている
ソニー(株)は2日に発表した、新しいテープストレージ規格“S-AIT”のドライブとテープを参考出品(展示のみ)。S-AITはヘリカルスキャン方式のヘッドで2分の1インチ幅テープに記録するもので、非圧縮で1巻あたり500GBの容量を備える。テープやドライブのサイズがDLT規格のものと同じであるため、既存のライブラリー製品の置き換えが容易に行なえるとしている
S-AITは2002年末の製品化を目指して開発中のもの。価格は未定だが、既存のテープ製品と競争できるものにしたいという
S-AITは2002年末の製品化を目指して開発中のもの。価格は未定だが、既存のテープ製品と競争できるものにしたいという
日本クアンタム ストレージ(株)の1Uラックマウントタイプのネットワークアタッチドストレージ(NAS)製品『Snap Server 4100』
日本クアンタム ストレージ(株)の1Uラックマウントタイプのネットワークアタッチドストレージ(NAS)製品『Snap Server 4100』
富士通(株)のストレージ管理ソフトウェアファミリーの新バージョン『SystemSalker Version10』。管理対象として、同社のストレージ製品に加え、(株)日立製作所やイーエムシー ジャパン(株)の製品が扱えるようになったという
富士通(株)のストレージ管理ソフトウェアファミリーの新バージョン『SystemSalker Version10』。管理対象として、同社のストレージ製品に加え、(株)日立製作所やイーエムシー ジャパン(株)の製品が扱えるようになったという
コンピュータ・アソシエイツ(株)のエンタープライズ向けバックアップ/リストア管理ソフト『BrightStor Enterprise』。7月に発表した製品の日本語版をデモしていた
コンピュータ・アソシエイツ(株)のエンタープライズ向けバックアップ/リストア管理ソフト『BrightStor Enterprise』。7月に発表した製品の日本語版をデモしていた
(株)富士通プライムソフトテクノロジは、現在IETF(Internet Enginieering Task Force)で標準化が進められているDAFS(Direct Access File System)プロトコルに対応したファイル共用システムを展示
(株)富士通プライムソフトテクノロジは、現在IETF(Internet Enginieering Task Force)で標準化が進められているDAFS(Direct Access File System)プロトコルに対応した世界初というファイル共用システムを展示。現在標準的なNFS(Network File System)とのパフォーマンスの違いをデモしていた
伊藤忠エレクトロニクス(株)のブースでは、イスラエルのSANRAD社のiSCSI対応スイッチ製品『iSCSI Virtualization Switch 3000』をデモ
伊藤忠エレクトロニクス(株)のブースでは、イスラエルのSANRAD社のiSCSI対応スイッチ製品『iSCSI Virtualization Switch 3000』(画面中央の銀色の箱)をデモ。iSCSIはIPベースのネットワーク上で、カプセル化したSCSIコマンドによって機器にアクセスできるようにする規格。下にあるストレージ2系統とFibreChannelで接続しており、左右にある異なるOSのコンピューターからスイッチを経由してアクセスしている。2002年3月に発売予定で、価格は400万円くらいを想定しているという

開催のタイミングにもよるのかもしれないが、既存の製品の運用例などの展示が多く、参考出品や新製品などは少なかった。来場者はシステム管理者やネットワーク、ストレージの管理者がほとんどだったようだ。展示会場の人出はそれほど多くなかったが、ステージで説明が始まると、席はあっという間に埋まっていた。また、セミナーやワークショップは有料/無料を問わず盛況だったようで、ストレージネットワーキング製品に関する関心の高まり具合が感じられた。

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