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ディアイティ、複数のLANをインターネット経由で接続する装置『NET-G/FlatNet』を発表

2001年11月27日 18時48分更新

文● 編集部 田口敏之

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(株)ディアイティは22日、仏アルカテル社の日本法人アルカテル・インターネットワーキング(株)と共同開発した、複数のLANをインターネット経由で接続できる装置『NET-G/FlatNet(フラットネット)』を発表した。スループットが10Mbpsのバージョン『NET-G/FlatNet10』を12月に発売する。価格は18万8000円。販売はディアイティによる直販、または代理店経由で行なう。

『NET-G/FlatNet10』
『NET-G/FlatNet10』

同製品は、Ethernetのパケットをインターネット経由で中継(トンネリング)することによって、複数のLANを接続できる装置。同社では、この技術を“バーチャルEthernet”と呼んでいる。大手の通信事業者は、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)(※1)などによって、別々の場所にある事業所内のLAN同士を接続するサービスを行なっているが、通信事業者と利用可能な地域が限定されている。同製品は通信事業者に関係なく、インターネットをバックボーン回線のように用いて、遠隔地とのネットワークの構築を可能にする。またIPやIPX、NetBEUIやAppleTalkなどのネットワークプロトコルに関係なくネットワークを構築できるほか、1台のドメインコントローラーで、Windowsネットワークを構築できる。さらに、各地に点在する企業内LANを統合管理することも可能となる。

インターネット経由でトンネリングを行なうという点においてはVPNと同じだが、一般にVPNはレイヤー3(IP層/ネットワーク層)でトンネリングを行なうため、利用可能なプロトコルがIPだけなのに対して、同製品はレイヤー2(Ethernet)でトンネリングを行なえるため、プロトコルに依存しないネットワークを構築できる。しかし、トンネリングの際に、IPsecなどによる暗号化を行なわないため、セキュリティーを強化するためには、暗号化ソフトや暗号化機器と併用する必要がある。なお同社は、IPsecによってセキュリティーを保証するバージョンも製品化するという。

『NET-G/FlatNet10』によって構築するネットワークのモデル図
『NET-G/FlatNet10』によって構築するネットワークのモデル図
※1 都市や地域をカバーするネットワーク。LANを都市圏単位に拡大したもの。

アルカテル・インターネットワーキング代表取締役社長の及川満広氏
アルカテル・インターネットワーキング代表取締役社長の及川満広氏

アルカテル・インターネットワーキング代表取締役社長の及川満広氏は、「アルカテルのユーザー認証VLAN(※2)装置『Omni(オムニ)』シリーズは、ユーザー名とパスワードによって仮想的なグループを作ることができるが、ルーターを介在させると個人のMACアドレスがルーターのものに書き換わってしまうため、事業所をまたがったVLANは構築できなかった。そこでディアイティと一緒に、個人のMACアドレスを、別の事業所のLANまで持っていけるようなブラックボックスを作りましょう、ということで今回の製品を開発した。これによって、個人がどこにいてもLANの中にいるようにデータベースなどを利用できる。ひいては、日本自体が1つの大きなLANになってゆく」と述べた。

※2 ユーザー名とパスワードで認証を行なうことによって、端末のMACアドレスにも依存しない、ユーザー単位で仮想的なグループを作る技術を“ユーザー認証VLAN”という。

同製品は、WANに接続するルーターと、LANを構築するスイッチングHubの間に設置する。装置の制御には、ディアイティが開発したUNIX互換のリアルタイムOSを用いているという。設定はウェブブラウザーから行なえる。

本体背面
本体背面

本体は、10BASE-T対応のWANポート×1、LANポート×4、アップリンクポート×1を備えている。電源はAC100V(50/60Hz)で、ACアダプターが付属する。本体サイズは幅288×奥行き143×高さ30mm。

今後の『NET-G/FlatNet』シリーズの展開としては、2002年の4月から6月には、100Mbpsに対応したバージョンを発売し、PPPoEに対応してADSLに直接接続できるバージョン、xDSLやFTTH(Fiber to the Home)に対応したバージョン、IPv6をサポートするバージョンなどを、2002年の10月から12月に発売する予定になっている。ディアイティでは、『NET-G/FlatNet10』の初年度の売り上げ目標として、1万台を見込んでいる。

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