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IDE初!8MBキャッシュを搭載する100GB HDDがWestern Digitalから!!

2001年11月21日 21時34分更新

文● 小磯

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型番

 SCSI接続のHDDでもそう多くのモデルは搭載していない、8MBという大容量のキャッシュを搭載したHDD「WD Caviar 100GB Special Edition」(型番:WD1000BB Special Edition。以下WD1000BB-SE)がアキバにデビューした。同製品は文字どおり、Western Digital製の従来製品「WD1000BB」の特別版。8MBというキャッシュ容量は、一般的なIDEの回転数7200rpmモデルの4倍にあたる数値だ。



WD1000BB-SE
WD1000BB-SE。若松通商PS/PLAZAでは、Linux上からHDD設定コマンド“hdparm”を用い、キャッシュ容量8MBを確認したとのこと

 たいていの場合HDDのキャッシュはディスクから読み出したデータの保持やプリフェッチ(必要と思われるデータを先読みしてキャッシュに取り込むこと)に用いられる。そのキャッシュを大容量化することで、HDD内部のディスクに対する物理的なアクセスの回数を減らし、データをスムーズに読み出し/書き込みできるようにしたというのがWestern Digitalの主張だ。これにより、WD1000BB-SEは最高でWD1000BBよりも25%高速になったという同社では、同時にディスク上のさまざまな場所をアクセスする必要があるサーバ用途で効果があるほか、ゲームやビデオ編集など、高速なHDDを必要とする場合に8MBのキャッシュが威力を発揮するとしている。



販売中

 このほか仕様は従来製品とほとんど同じで、Ultra ATA/100対応、1プラッタあたりの容量33GB、8.9msという平均シークタイム、そして外観はこれまでどおり。ぱっと見てわかる違いはHDDの表面に貼られているシール上に記載されたモデルナンバーが従来の「WD1000BB-00CCB0」から「WD1000BB-75CHE0」に変わっている点のみとなっているので、購入の際には気を付けた方がいいだろう。価格は若松通商エルプラザと若松通商PS/PLAZAで2万7560円、コムサテライト3号店で2万8500円、パソコンハウス東映で2万9500円。


WD1000BB-SEとWD1000BBの比較。外観ではまず区別できない
新旧2製品WD1000BB

レアモノでも実は高性能?! Samsung製の40GBプラッタHDDも登場

SV8004H

 なお、若松通商PS/PLAZAでは、Samsung(Samsung Electronics)製初の40GBプラッタ採用HDDとなる「SV8004H」も同時に登場した。同製品は「SpinPoint V40」シリーズのUltra ATA/100対応HDDで、回転数は5400rpm、キャッシュ容量は2MB、平均シークタイムは8.9msの80GBモデル。最大転送速度443Mbit/秒(55.4MB/秒)というのは5400rpmのHDDとしてはかなり高性能であるため、静かさを優先しながらも速いHDDが欲しいという欲張りな人にはオススメだ。価格は1万6980円。



SV8004H型番
HDDに貼られた型番シール
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