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P-500 デジタルフォトプリンター/PDC-1320

P-500 デジタルフォトプリンター/PDC-1320

2001年11月21日 16時01分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・行正 和義

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 印刷(露光)時間は約25秒で、実際にフィルムの露光が始まる前に20~30秒程度の時間がかかる。これは印刷に適した解像度変換などの画像処理を行っているためだ。いくつかのデジタルカメラでプリントを行ったところ、400万画素クラスのデジタルカメラ画像では前処理に1分前後かかる場合もある。

印刷を行うと本体上部からフィルムが排出される。インスタントフィルムなので排出されたばかりのときは画像は自己現像されていない。
 フィルムが排出されたら、あとはインスタントフィルム同様に自己現像されるのを待つだけだ。ジョイカム500フィルムは30秒~1分程度(気温によって異なる、最適温度13度)で現像が完了する。



【印刷サンプル1】印刷されたフィルムをフラットベッドスキャナにて600dpiでとりこんだ結果。掲載用に480×640ドットにリサイズしている。印刷の元となったデータはPDC-1320の撮影サンプルに掲載している。
印刷サンプル1のスキャン結果(オリジナル)を640×480ドットにトリミングしたもの。コントラストが少々甘く、暗部にノイズが載りやすい。

 印刷した画像は、ジョイカム500フィルムならではのややコントラストが低くてやわらかい発色となる。解像感はあまり高くなく細部はつぶれ気味だ。なお、本機の印刷解像度(LEDアレイ密度)は公開されていない。



【印刷サンプル2】印刷されたフィルムをフラットベッドスキャナにて600dpiでとりこんだ結果。掲載用に480×640ドットにリサイズしている。印刷の元となったデータはPDC-1320の撮影サンプルとして掲載している。
印刷サンプル2のスキャン結果(オリジナル)を640×480ドットにトリミングしたもの。昇華型プリンタのように細部がつぶれがちだが、インクジェットプリンタと違って1ドットに階調があるため、見た目の色合いはいい。

 デジタルカメラ用メディアを直接読み込んで印刷できる携帯用のダイレクトプリンタとしては、オリンパスの「CAMEDIA P-200」がある。P-200は昇華型印刷なので用紙のほかにインクリボンが必要で、モバイル利用ではビデオ用バッテリパックを装着しなくてはならない。P-500と同様にインスタントフィルムへ露光する製品としては、デジタルカメラと一体となった富士写真フイルムの「FinePix PR21 Princam」があるが、こちらはすでに生産終了しており入手は難しい。なお、キヤノン販売の昇華型プリンタ「CP-10」も専用ケーブルでPowerShotシリーズやIXY DIGITALシリーズと接続して印刷できるものの、バッテリ動作ができないため携帯性は高くない。



【印刷サンプル3】印刷されたフィルムをフラットベッドスキャナにて600dpiでとりこんだ結果。掲載用に480×640ドットにリサイズしている。印刷の元となった画像はオリンパスの「CAMEDIA E-20」で撮影した1920×2560ドットのデータ。
印刷サンプル3のスキャン結果(オリジナル)を640×480ドットにトリミングしたもの。やはり高い画素数のデジタルカメラで撮影した画像データのほうが印刷結果も良好だ。

 屋外でデジタルカメラの画像を印刷できるという点では、P-500の気軽さはなかなかのものだ。ジョイカム500フィルムは、ジョイカムヒッパレー用としてコンビニエンスストアでも販売されているため、入手しやすいのもうれしいポイントだ。


P-500 デジタルフォトプリンターの主な仕様
使用フィルム ジョイカム 500 フィルム
対応メディア CF TypeI/II、スマートメディア
印刷サイズ 5.46×7.26cm
本体サイズ 12.1(W)×18.4(D)×6(H)cm
重量 550g

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