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Endeavor Pro-1000

Endeavor Pro-1000

2001年11月19日 23時39分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・佐久間 康仁

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Endeavor Pro-1000

エプソンダイレクト

22万9000円

エプソンダイレクトの「Endeavor Proシリーズ」のフラグシップモデルが生まれ変わった。「Endeavor Pro-1000」は従来のEndeavor Pro-900と共通点が多いものの、細かい部分がブラッシュアップされている。そのあたりを詳しく見ていこう。

拡張性はそのままに
高さ3cm、奥行き6cmほどコンパクト化

Pro-1000の本体前面、および背面。スクウェアなデザインのフロントパネルには、FDDの右脇にUSBポートが2つ用意され、デジタルカメラなど一時的に接続するデバイスに利用すると便利だ。
 Endeavor Pro-1000は、側面のパネルがつや消しのダークブルー、フロントパネルと天面がオフホワイトというボディカラーこそPro-900から変更ないものの、本体サイズは217(W)×433(D)×439(H)mmとなり容積比で-20%のコンパクト化が図られている。この筐体はPro-1000で新しく採用されたもので、前面にUSB×2を持ち、背面と合わせてUSBポートは4つ利用できる。

 マシン内部にも変更があり、マザーボードはSocket478+i850チップセットのASUSTeK製「WMT478」(エプソンダイレクト仕様)を採用。CPUはPentium 4-1.7/1.8(1.7GHzとの価格差、4000円)/2.0GHz(同、2万6000円)からの選択となる。メインメモリはRDRAM256MB(128MB RIMM×2(※1))を搭載し、最大2GB(512MB×4、+9万8000円)まで増設できる。

※1 RIMM RIMMは同容量のメモリを2枚1組で装着する必要がある。



Pro-1000内部の大型ファン。Pentium 4用のCPUファンもかなり大きいが、背面に熱気を放出するファンは直径11cm。これらはCPU周りの発熱量に応じて回転数が制御されるため、動作中の音は驚くほど静かだ。
 また、Pro-900では内部にロゴ入りの大型エアダクトを装備していたが、Pro-1000ではファンの大型化(CPUファンが直径7cm、本体背面の排気ファンが直径11cm)と、BIOS(CPU周りの熱検知や回転数制御)のチューニングによりエアダクトなしでの排熱処理を可能にし、静音化も図られている。実際、電源を投入した直後はファンの回転数が上がり(おそらくCPU周りの熱検知前のため)、風切り音がするが、30秒程度で回転数制御が機能し始めて急に静かになり、カバーを開けていてもほとんど音は気にならなくなった(ただし、Direct3Dのベンチマークテストなど、CPUパワーを必要とするアプリを実行した場合は、ファンの回転数が上がり風切り音が若干高まる)。

 筐体がコンパクトになったといっても、拡張性はPro-900からまったく変わらない。5インチベイ×3(うち、1つにCD-RWドライブを内蔵)、3.5インチベイ×2(1つはFDDが使用)、HDD用ベイ×4(1つは使用済み)と、ミドルタワー筐体らしく拡張性はすこぶる高い。いずれも側面のパネルを外すだけでアクセス可能で、パネルを留めるネジもハンドスクリュータイプとなっている。
 評価機が内蔵している光メディアドライブは、CD-R書き込み20倍速、CD-RW書き換え10倍速、CD読み出し40倍速の「CD-RWドライブ」(CDライティングソフト「B's Recorder GOLD」とパケットライトソフト「B's CLiP」を添付)だが、ほかに

  • 48倍速「CD-ROMドライブ」(CD-RWドライブから変更すると、-1万5000円)
  • DVD16倍速、CD48倍速の「DVD-ROMドライブ」(同、-1万円)
  • CD-R書き込み20倍速、CD-RW書き換え10倍速、CD読み出し40倍速、DVD読み出し16倍速の「コンボドライブ」(同、+5000円)
  • DVD+RW書き込み書き換え2.4倍速、CD-R書き込み12倍速、CD-RW書き換え10倍速、CD読み出し32倍速、DVD読み出し8倍速の「DVD+RWドライブ」(同、+2万6000円)

――に変更が可能だ。これらのB.T.O.オプションは同社のWebサイトで見積もりがすぐに得られるので、購入前に組み合わせを確認するといいだろう。

内部のベイとスロット。装着しているビデオカードはSPECTRA X20。さすがにミドルタワー筐体だけあってケーブル類の取り回しは楽で、4基のHDDベイにも干渉せずに済む。
 今回借用評価したPentium 4-2.0GHzモデルのパフォーマンスをベンチマークテストで確認すると、Excel 2000のテストではAthlon 1800+搭載でWindows XP Home Editionプリインストールの「EDiCube BB100」にわずかながら及ばないものの、その差はごく小さい(28.4秒と24.8秒)。
 Direct3Dベンチマークテスト「3DMark 2000 V1.1」の結果は、GeForce3搭載の「SPECTRA X20」を装着した本機(8874 3Dmarks/569 CPU 3Dmarks)が、Trident Blade3D相当のビデオコアエンジンのBB100(791 3Dmarks/92 CPU 3Dmarks)を文字どおりけた違いに圧倒している。BB100はAGPスロットを持たないためビデオカードの変更が不可能であり、3Dゲームなどを楽しむつもりなら、断然本機のほうが有利だ。

 価格は評価機の構成で22万9000円。ミニマム構成では、以下の仕様で12万2000円となる。

  • CPU:Pentium4 1.7GHz
  • ビデオ:GLADIAC311(GeForce2 MX200)
  • メモリ:256MB RDRAM
  • HDD:40GB(5400rpm)
  • ドライブ:最大48倍速 CD-ROMドライブ
  • サウンド:i850チップセット内蔵AC'97
  • OS:Windows XP Home Edition

 Pentium 4&SDRAM採用の廉価モデル「MT-6000」でほぼ同一構成にした場合と比べると、1万4500円の差があるが、Pentium 4のCPUパワーを存分に引き出したければ、RDRAM構成の本機をお勧めする。

Endeavor Pro-1000(評価機)の主なスペック
CPU Pentium 4-2.0GHz
メモリ 256MB
ビデオ SPECTRA X20
HDD 80GB
CD-RW R20倍速/RW10倍速/CD40倍速
通信 オプション
OS Windows XP Professional
モニタ オプション
Officeアプリ オプション

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