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メモリ価格が大暴騰!今週は見送って吉か?!

2001年11月13日 19時21分更新

文● 小磯

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DDR SDRAM急騰

 先週末の段階で数100円程度の値上がりを確認できたSDRAMとDDR SDRAM。12日(月)に確認した限りではおおよそ先週どおりの価格となっていたのだが、13日になって突然販売価格が暴騰した。もっとも価格上昇が顕著なのはPC133 SDRAM 256MB(CL=3)とPC2100 DDR SDRAM(CL=2.5)で、12日の段階でそれぞれ2000円台/3000円台前半も珍しくなかった価格は13日を迎えたとたん3500円/4500円を突破。複数ショップが「この価格も流動的。まだ値上がりする」と口を揃えており、13日のわずか1日中に何度も価格表を更新するところも。すでに今日の段階で卸値が現在の販売価格を大きく上回っているモジュールもあり、「今週末には先週末の1.5~2倍、あるいはそれ以上の価格になってしまう」とは各ショップ入荷担当者の共通見解だ。



SDRAM急騰

 現在のところ、値上がりの理由について噂レベル以上の情報はない。「Micronとhynixが生産調整をしたのに台湾メーカーが便乗した」「SDRAMの生産ラインが10月末をもって本格的に縮小されたことの余波」など、もっともらしい分析もあるものの、本当のところは不明のままだ。しかし、理由こそ不明ながら、値上がりはしばらく続くようで、少なくとも今月中、最悪の場合は年内いっぱいメモリ価格の上昇は続くと見る関係者が多い。

 一方でSDRAM、DDR SDRAMともに、512MBモジュールが極端な品不足に陥っている。今週分に関してはまったく在庫のない代理店もあるようで、一部には今回の高騰を「512MBモジュールの品不足に便乗したものでは?」とする声も聞かれるほど。この品不足が、価格の上昇に拍車をかける可能性も否定はできない。



全面値上げ
全面的に値上がりしたメモリ価格

 先が見えないだけにショップ側も様子見を決め込んでおり、今週分の入荷は数を抑えるというところが少なくない。また、先週以前の入荷分を安価に提供しているショップでは、業者の買い占めを防ぐため、購入数に厳しい制限を設けるところもでてきているという状況。値上がりの影響を受けていないのはRDRAMモジュールだけという状態のため、SDRAM/DDR SDRAMモジュールの購入を検討している人は、しばらく待った方が良さそうだ。



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