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そんなのアリ!? Number Nine製TNT2 M64カードが“出現”

2001年11月10日 23時44分更新

文● 小磯

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 コンシューマ用ビデオチップ「Ticket To Ride」シリーズなどで知られる、今はなきビデオカードベンダNumber Nine(Number Nine Visual Technologies)。昨年5月の運営停止はまだ記憶に新しいところだろう。

VIN9M64DVII
「Pepper M64」(型番:VIN9M64DVII)

 そんな同社製のRIVA TNT2 M64チップ搭載ビデオカード「Pepper M64」がアキバに現れた。単に在庫処分品と言うなかれ。Number Nineは長い間ビデオチップ&カードの自社開発を続けていたため、他社(Nvidia)製のビデオカードが出てくるハズは、本来ならないのである。独自開発路線を取りやめた末期にはSavage4 Proを搭載したビデオカード「SR9」を発売したが、Nvidia製チップを採用した製品についてのアナウンスは筆者の知る限りされていない。海外サイトの一部で販売を確認できたため、まったく流通していないものではなさそうなのだが…。なんともナゾな製品と言える。


カード上には「Number Nine」のロゴがしっかりと刻まれている。その一方で、MADE IN CHINAというアヤしげな表記も
#9ロゴMADE IN CHINA?
ブラケット部
ブラケットにある“Rev.00”という表記は若干気になる

 ただ、カードの仕様にはNumber Nineらしいこだわりが見てとれる。出力端子はDVIとSビデオのみでD-Sub15ピンは非サポート。さらに、Conexant製ビデオエンコーダとSビデオコネクタを別ボードに待避させることで、DVIのデジタル出力と相互干渉しないようになっているうえ、別ボードとカード本体のコネクタ部にはフィルタまで巻かれているという念の入れようだ。



フィルタ
コネクタ部のフィルタ
ポップ

 価格はUSER'S SIDE本店で5800円。Number Nineファンや、レアモノ好きなら見逃す手はないだろう。なおドライバディスクはNumber NineらしからぬCD-Rメディアで「入っているのはNvidiaリファレンスドライバ」(USER'S SIDE本店)とのこと。

【取材協力】

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