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VIA純正P4X266マザー「PE11-S」の販売が始まる

2001年11月10日 20時31分更新

文● 小磯

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PE11-S

 先週末に一部ショップで展示の始まっていたApollo P4X266チップセットを搭載するVIA(VIA Technologies)純正マザーボード「PE11-S」の販売が予定どおり始まった。

 同製品登場の経緯については先週の記事に詳しいのでそちらを参照してほしいが、今回デビューした「PE11-S」は国内市場でユーザーの支持を取り付けるためさまざまな手段が講じられているのが目を引く。まず化粧箱を包むように「VIA初!」の文字が躍るたすきがかけられ、日本語マニュアル付きであると大々的にうたわれているほか、マニュアルはBIOSの設定項目1つ1つに至るまで詳細に説明されている。また、発売にあたって製品リビジョンがAからBへと上がり、これに伴って展示品ではサポートに否定的だったオーバークロック機能を搭載するようになったのも見逃せない点と言えるだろう。オーバークロック機能を標準で装備して小売りされるチップメーカー純正マザーボードというのは前例がなく、VIAが同製品を日本市場に本格展開したいという意気込みが感じられる。なお、FSBは範囲こそ不明ながら、1MHz刻みで設定できるようだ。
 基本的な仕様は先週紹介したとおり。DDR SDRAM専用のDIMMスロットは3本でアンバッファードDDR SDRAMを最大3GBまで搭載可能となっており、拡張スロットはAGP×1、PCI×5。


パッケージと日本語マニュアル
パッケージ日本語マニュアル
REV.B
ボードのリビジョンはBへと上がった
FSBは1MHz刻みで
FSBはREV.Bで、1MHz刻みでの設定が可能となった
ポップ

 価格はTWOTOP 1号店とフェイスで1万5800円。Pentium 4用のDDR SDRAM対応マザーボードとしてはすでにライバルSiS製のSiS645チップセットを搭載したマザーボードが登場し、しかもIntel製“i845D”チップセット搭載マザーボードの登場もそう遠くないと複数海外サイトが指摘しており、登場のタイミングとしては遅きに失した感は否めない。ただし、安定動作や保証に安心できる純正のP4X266マザーボードということで、今後の価格推移自体ではおもしろい存在となる可能性もある。DDR SDRAMベースのPentium 4環境を構築したい人にとって、今年の冬は実に悩ましい季節となりそうだ。



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