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「第2世代型のディストリビューション・ビジネスモデル」──ターボリナックス ジャパン(株)代表取締役社長 矢野広一氏インタビュー

2001年11月10日 06時08分更新

文● 阿蘇直樹

8月後半から、ターボリナックス ジャパン(株)と米Turbolinuxの関係や、今後の「Turbolinux」ディストリビューションの展開についてさまざまなニュースが飛び交う一方、『Turbolinux 7』や『PowerCockpit』など意欲的な新製品を世に送り出しているターボリナックス ジャパン(株)。そんな中で代表取締役社長に就任した矢野広一氏に、同社の今後のビジネスモデルやロードマップについてお話を伺った。

ターボリナックス ジャパン(株)代表取締役社長 矢野広一氏。

「第2世代型のディストリビューション・ビジネスモデル」

矢野氏はこれまで、日本オラクル(株)でのLinux事業の指揮やミラクル・リナックス(株)代表取締役社長などを歴任。11月1日付でターボリナックス ジャパン(株)代表取締役社長に就任した。「Linux業界で、まだやり残したことがあるんです」と同氏は語る。「第2世代型のLinuxディストリビューションビジネスのモデルを確かめてみたい」(同氏)。

現在、Linuxを利用したビジネスモデルとして、ディストリビューションの販売やサポートなどが提供されている。しかし、OSの開発は個人ベースで行なわれており、企業は彼らが開発を行ないやすい環境を提供することはあるが、企業としてLinux OSだけでのビジネスを行なうのは難しく、企業としての利益を増大させることは難しい。また、Linuxはオープンソースのシステムであるため、ディストリビュータごとに差別化することができず、一人勝ちの状況というのはあり得ない。「もっと何か、プロダクトを売るという方向でのビジネスはないのかと思っています」(同氏)。

そこで矢野氏は、企業としてのビジネスはLinux上で動作するプロプライエタリなアプリケーションを通じて行ない、Linuxコミュニティへのコントリビュートとしてディストリビューション事業を展開するという、「両輪型のビジネスモデル」=「第2世代型ディストリビューション・ビジネスモデル」を提唱している。これまでのサービスを中心にした「第1世代ビジネスモデル」については「Turbolinuxはあくまでプロダクトカンパニーです。サービスカンパニーではありません」とのことだ。今後はプロプライエタリな製品と、『Turbolinux』ディストリビューション製品を今後のビジネスの「両輪」として行くとした。ターボリナックス ジャパン(株)では、現在ディストリビューションパッケージの販売が好調だが、12月に日本でも発売される『PowerCockpit』などのプロプライエタリな製品についても、来年以降販売に力を入れたいとしている。矢野氏は「2002年末までに、『PowerCockpit』の売り上げが全体の10%程度を占めるようになればいいと思っています」という。今後の意気込みとしては、「この『両輪型ビジネスモデル』の行き着く先を見極めるところまでやりたいと考えています」とのことだ。

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