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まるでオーディオ用アンプ!両サイドに大型ヒートシンク搭載のPCケースが11月中旬登場予定

2001年11月06日 19時23分更新

文● 小磯

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PC70769

 オーディオ機器やビデオデッキなどが並ぶAVラックに置かれているのがしっくり来そうなMicroATXマザーボード用ケース「PC70769」が中旬にもアキバのショップに並ぶようだ。これは台湾のPCケースベンダChenbro Micom製で、6月のCOMPUTEX TAIPEI 2001においてプロトタイプが展示されていたもの。約半年の時を経て、ついにアキバへ登場してきたわけだ。



側面ヒートシンク

 PC70769は、外観や、388(W)×418(D)×108(H)mmという、MicroATXマザーボード用のケースとしてはひとまわり大きい印象を受けるサイズが、いわゆるアンプ類を多分に意識しているように見えるのが最大の特徴。放熱効果を高めるためケース両サイドにヒートシンク状の凹凸をつけたのはパワーアンプ然としているほか、全体的な雰囲気は自作の真空管アンプといったところ。特に「あのブランドの製品に似ている」というわけではないものの、AV機器“風”であることに異論を挟む人はいないだろう。



ヒートシンク
まるでヒートシンクなケース側面。これを見てニヤリとする人は少なくないだろう
拡張スロット

 ポイントは、この大きめのサイズを利用してAGP/PCIカードの拡張性を確保したところ。まずLow Profile PCIカードに対応するのは当然として、右の写真を見ると分かるように、付属のPCI延長コネクタにより一般サイズのPCIカードも1枚取り付けられるようになっている。さらに、ブラケットを外せばLow Profile AGPカードを差せるようにも配慮されているのは、ビデオキャプチャや3Dゲームを考えている人にとって魅力的だ。


拡張スロットのようすとPCI延長コネクタ。Low Profile AGPカードとフルハイトのPCIカードがなかなかアクロバティックに装着されることになる
拡張スロットPCI延長コネクタ
フロントパネル

 フロントの黒いパネルを開くと3.5インチベイ×1、5インチベイ×1にアクセス可能で、シャドウベイは1つ。3.5インチベイの下にはサウンド入出力コネクタとUSBコネクタを装備しており、前面USBはどんなマザーボードにも対応できるよう、マザーボード接続側のピンが1つ1つバラバラになっている。


フロント部分のアルミ板はかなりの肉厚。写真中央と右は前面USBポートとピンだ
アルミ前面USB&サウンド内部接続用ピン
ケース内部

 CPUクーラーの近くに吸気用の60mm角ファンが搭載されており、これにより発熱の多いPentium 4にも対応しているようだ。ただし、付属のDELTA製電源はATX12Vコネクタこそ持つものの145Wと容量が心許ないため、Pentium 4やAthlonファミリの使用を考えているのなら電源の買い換えが必要かもしれない。



クーラー固定板
Pentium 4用クーラー固定板も付属。至れり尽くせりだが、それよりももう少し電源容量を増やしてほしかった。この点は残念だ

 入荷を予告しているのはOVERTOPで、同店によると予価は2万5000円~6000円程度。初回入荷分は少なくなりそうだというから、気になる人は問い合わせてみるといい。

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