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EMCジャパン、次世代の包括的ストレージ管理ソフトウェアツール群を発表

2001年11月05日 22時21分更新

文● 編集部 佐々木千之

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イーエムシー ジャパン(株)は2日、都内で記者発表会を開催し、8月に発表した次世代ストレージ管理技術のビジョン“Auto Information Storage(AutoIS)”を実現するためのストレージ管理ソフトウェアやミドルウェアを発表した。

発表会では、8月に開かれたAutoISに関する発表会の際にも出席した、米EMC社上級副社長兼最高技術責任者(CTO)のジム・ロスニー(James B.Rothnie)氏が、新しいツール群がもたらすメリットについて説明した。

米EMC社上級副社長兼最高技術責任者(CTO)のジム・ロスニー氏
米EMC社上級副社長兼最高技術責任者(CTO)のジム・ロスニー氏

今回同社が発表したのは、以下の4つのソフトウェア。

『EMC ControlCenter(ECC) / Open Edition』
ストレージ管理ソフトウェア:EMCおよびEMC以外のベンダー(※1)のストレージシステム、ネットワークデバイス、ホストストレージリソース(ファイルシステムやデータベースなど)を含む、ネットワークストレージ全体を一元管理可能。2002年1月提供開始予定。
『EMC ControlCenter(ECC) StorageScope』
ストレージ管理レポートツール:EMCおよびEMC以外のベンダーのストレージ製品が混在する環境で、それらストレージに保管しているデータの収集、分析、レポートを自動的に処理し、ストレージの利用・構成状況をレポートする。30日提供開始。
『EMC ControlCenter(ECC) Replication Manager』
ストレージ自動複製ソフトウェア:EMCおよびEMC以外のベンダーのストレージ製品が混在する環境で、ストレージデータの複製、復旧、ライフサイクル管理などの作業を集中管理可能。2日から提供開始。
『WideSky』
ストレージ管理ミドルウェア:ECC / Open Editionに組み込まれ、各ストレージ、ネットワークデバイス、データベース、ホスト、ファイルシステムへのAPIを提供するミドルウェア。ECC / Open Editionに組み込まれる形で2002年1月に提供するほか、今後のECC製品すべてに組み込む予定。

※1 サポートするシステムは以下の通り。ストレージシステムでは米コンパックコンピュータ社、米ヒューレット・パッカード社、米サン・マイクロシステムズ社、米IBM社など。ネットワークデバイスでは、米ブロケード コミュニケーション システムズ社、米マクデータ社など。ホストでは『Windows 2000』、『Windows NT 4.0』、『HP-UX』、『Linux』、『NetWare』、『AIX』、『Tru64』、『IRIX』、『Solaris』、『UnixWare』など。データベースでは、『Oracle』、『SQL Server 2000』など。ロジカル・ボリューム・マネージャー(LVM)では、『IBM AIX LVM』、『SUN VxVM』、『ヒューレット・パッカード LVM』、『コンパック LSM』、『Windows Disk ADM』など。ファイルシステムでは『IBM AIX JFS』、『ベリタス VxFS』、『HP-HFS』、『VFS』。

『EMC ControlCenter / Open Edititon』
『EMC ControlCenter / Open Edititon』

ロスニー氏によると、ECC / Open EditionがAutoISの基本的なプラットフォームとなる。これによって、ストレージリソース管理、ストレージネットワーク管理、ストレージアレイ管理を包括的に扱えるようになる。さらに、今後発表するツールも含めて、すべてのAutoISソフトウェアでは、共通のデータリポジトリーを利用し、ユーザーインターフェースを共有することで、統合された環境になる。また、ECCに組み込まれたWideSkyによって、ストレージシステムの“Storage API”、Dデータベースやファイルシステムなどの“SRM API”、ネットワークデバイスなどの“Connectivity API”という、3種類のAPIによって他社製品も含めたストレージシステム全体が扱えるとした。

今回発表したAutoISソフトウェアの役割
今回発表したAutoISソフトウェアの役割

さらにロスニー氏は「9月11日の世界貿易センタービルの事件以来、世界の企業でデータの可用性について関心が高まっているが、あのような大災害を除く通常の場合では、データの損失はソフトウェアのエラーやオペレーターのミスで起きているものが70%を占める。これらはデータの自動バックアップ/リカバリーソリューションによって解決できる」としてECC Replication Managerを紹介し、手作業で複雑な操作を行なう必要のあったバックアップを、ポリシーを設定することで自動化できると述べた。

AutoISソフトウェアによって、ストレージ管理者の負荷を減らし、人的エラーを減らすという
AutoISソフトウェアによって、ストレージ管理者の負荷を減らし、人的エラーを減らすという
WideSkyが提供するAPI
WideSkyが提供するAPI

ロスニー氏はまた、バックアップシステムにおけるテープの役割にも言及し「顧客のデータが1年に2倍以上も増えており、バックアップ作業でオフラインにすることも許されない状況になっている。テープベースでは現在最速のものでもリストアに100GB程度でも1時間かかってしまう。瞬時のリストアを実現するにはオンラインのハードディスクベースのレプリカを用意するしかない」として「バックアップシステムにおけるテープの役割は限定されたものになっていくだろう」という考えを示した。

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