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イー・アクセス、G.dmtによる8MbpsADSLサービスの評価結果を発表

2001年11月02日 20時38分更新

文● 編集部

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イー・アクセス(株)は1日、“G.dmt Annex C”規格に準拠した下り8Mbps/上り1MbpsのADSL接続サービスについて、同社の研究室の実験環境下で評価した結果を発表した。

それによると、下りが最大8MbpsのG.dmt Annex C規格を利用した場合は、ISDN干渉の有無や電話線の長さ(線路長)に関わらず、8Mbpsの“G.dmt Annex A”規格や1.5Mbpsの“G.lite Annex C”規格より優れた性能を示した。強いISDN干渉は、G.dmt Annex A規格への影響が著しく、線路長が2kmを超えると接続不可能になる場合が多い。ISDN干渉が強く線路長が2kmを超えるあたりでは、G.lite Annex C規格からG.dmt Annex A規格へ変更しても、性能の改善はほとんど望めず、機器の個体差や誤差により改悪となる可能性もある。線路長が3km以上あるいは現在のリンクアップ速度が600kbps前後の場合、G.lite Annex C 規格からG.dmt Annex C規格へ変更しても、大きな性能の向上は見込めない。以上のような結果となったという。

この結果から、同社が新たに採用したG.dmt Annex CのADSL機器を利用すれば、これまでの1.5Mbpsサービスと同等以上の性能が得られることが確認できたという。また、日本ではISDN技術を利用したデジタル専用線が1100万回線以上普及しており、その影響を受けずにADSL回線を敷設するのは不可能であるため、Annex AではなくAnnex Cを採用することで、より多くのユーザーに高速な通信を安定して供給できるとしている。

なお、今回の評価結果の詳細は、グラフ付きでホームページに掲載されている。ちなみに、国内では、G.dmt Annex Cを同社のほか、(株)アッカ・ネットワークスと東日本電信電話(株)が採用しており、G.dmt Annex Aはヤフー(株)が採用している。

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