Linuxを搭載した人間型ロボット「H7」が、11月26日からミラノで開催されるEmbedded Linux Expo&Conferenceに参加する。
H7と開発者の加賀美氏 (産業技術総合研究所 デジタルヒューマン研究ラボのホームページから転載) |
LinuxDevices.comによると、H7は身長54インチ(137cm)、体重121ポンド(55kg)。Pentium III-750MHz×2とRT-Linuxを搭載した二本足歩行ロボットである。36の“degrees of freedom”(自由になる軸)が、体全体を使った動きを可能にしている。ネットワークには、ワイヤレスイーサネット経由で接続しているため、外部ケーブルを必要としない。
階段を上るH7 |
加賀美氏によれば、基本コンセプトは、“目で見て、頭で考えて、適応的に歩行する人間型ロボット”とのことで、目で見て行動を計画し二足歩行を制御するという機能をRT-Linuxにより実現しているという。同氏は、Embedded Linux Expoに併設された国際会議「Third Workshop on Real-time Unix」でキーノートスピーチを行なう。なお、デジタルヒューマン研究ラボのWebサイトでは、H7のムービークリップを見ることができる。
同型のLinuxロボットには、H7の製作を手がけた川田工業(株)の研究用の人間型ロボット「isamu(イサム)」がある。こちらもOSはRT-Linux、CPUにはPentium III-1GHz×2が搭載されている。