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「Looking for sign」でメジャーデビュー!ゲーム主題歌でおなじみの歌手・佐藤裕美ロングインタビュー

2001年10月30日 23時12分更新

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好きな曲、特別な曲

佐藤裕美

――ゲームの曲を歌い始めた頃は、ゲームということもあってOPなら明るめのポップスか壮大な感じの曲、EDならしっとりとした曲が多かったように思います。ですが、最近発表あるいは発売されたゲームには、ご自身もライナーノーツで「新しい佐藤裕美を発見しました」と書いている「ニャンだふるわーるど」をはじめ、これまで歌ったことのないタイプの曲にチャレンジする機会が多くなってきているような印象を受けます。

【佐藤】そうですね。最近の曲では、アルバムに入っていないもので公爵(デューク)さんの「ジサツのための101の方法」っていうゲームのOP曲はこれまでとはちょっと違いますね。作った人は「ビジュアルロック」って言ってるんですけど(笑) あれはどちらかと言うと、バンドの歌い方に近いので、私はけっこうノビノビと歌えました。
 あと、こちらはアルバムにも入っていますが、TRIFACTさんの「プライムガール」のED曲「sincerely」はどちらかというとクラブ系の曲で、最初はどうやって歌っていいか分からなかったんです。それで、ディレクターの方に歌い方を指導していただいて、私も歌ったことのない歌い方をマスターできたというか。いろいろな曲にチャレンジできることで、レコーディングしながら成長できていくのはすごくうれしいし、ありがたいです。だから、今後もいろいろな曲にチャレンジしますんで、お仕事ください(笑)

――それらをはじめ、「グリーン・グリーン」の曲など、アルバムに入っていない曲があります。でも新しい曲は入っていないのかなと思うと、ゲームとしてはまだリリースされていないタイトルの曲も入っています。このあたり選曲の基準は?

【佐藤】できれば歌った曲は全部入れたかった。でも、このアルバムのレコーディングをした段階でまだ歌ってない曲は入れられませんよね。歌い終わっていても、ゲーム自身の発表前で公表できなかったり。入っていないのは、そういう理由です。全部、入れてみたかったですねぇ。

――答えづらい質問だと思って、あえてうかがいますが、1番好きな曲は?

【佐藤】答えづらい(笑) うーん、私がもっとも好きな曲のジャンルっていうのはバンドでやっている曲というか、ゲームの曲のような“いわゆるポップス”ではないジャンルなので。ゲームの曲は、どちらかというと冷静に見ちゃうんですよね。「このジャンルの曲としては、これはいいデキなんじゃないか」みたいな。たとえば「こころのゆくさき」だったら「日本的なメロディラインで、情緒的な雰囲気が出ていて好き」とか。「シールド」だったら「ポップスとしてキャッチな、いいメロディラインだ」とか。そういう意味では全部が全部好きですね。



佐藤裕美

 だから歌う時も「この曲調だったら、こういった風に歌ったほうがいいんじゃないかな」って思って歌ってたりしますね。レコーディングするときは、当然ゲームのことは分からないじゃないですか。だから「きっとこういうシナリオなんだろうな、こういうヒロインなんだろうな」っていうのを詞から想像して歌ってます。もちろんどんなゲームなのかっていうのはメーカーさんから教えてもらったり、自分でメーカーさんのサイトまで行って調べたりして頭に入れておきますけど。

 ただ、オリジナルの「~through the blow and like a bird~かがやく丘へ」は、自分がずっと音楽活動をやってきて、うまくいかなかった何年間があるんですけど、そのとき空回りしていた自分の気持ちを書いたんですよ。だから、歌うたびに思い出して胸が熱くなって、そういった意味では……特別………というか……好きな曲……かな。



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