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LF-D340JD

LF-D340JD

2001年11月07日 13時32分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・内田 泰仁

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LF-D340JD

松下電器産業

6万4800円

CD-R/RWに続く大容量リムーバブルメディアとして注目を集めている「記録型DVD」。PC用ドライブとビデオレコーダがかなり手ごろな価格で提供されているDVD-RAMは、特に注目のデバイスだ。DVD-RAM陣営の中心的存在である松下電器産業は、2001年6月より発売を開始し好評を博しているDVD-RAM/Rドライブ「LF-D321JD」の外付けタイプを、9月28日より新たに投入した。

鏡仕上げのトレイ蓋が美しい
外付けタイプのDVD-RAM/Rドライブ

 6月に店頭に並び始めて以来人気を集め、かなり入手が困難となっていた松下電器産業のDVD-RAM/Rドライブ「LF-D321JD」。従来はATAPI内蔵型だったが(一部のOEMメーカーからは外付けドライブもリリースされている)、9月28日よりIEEE1394接続の外付けタイプ「LF-JD340JD」が発売された。本機は、外付けと内蔵という接続方法の違いだけでなく、松下のほかのAV機器のデザインコンセプトを踏襲し、ボディ全体はシルバー、トレイの蓋には鏡があしらわれた非常に目立つルックスとなっている。

「LF-D340JD」の本体前面。トレイ蓋部分は鏡になっており、シルバーボディと合わせ、非常に目立つデザインになっているのも特徴のひとつだ。

 ドライブの基本スペックは、下表のとおり。

記録速度
DVD-RAM 2倍速(2770KB/秒=22.16Mbps、4.7/9.4GBメディア使用時)
DVD-R 等速(1385KB/秒=11.08Mbps)
読み出し速度
DVD-ROM 最大6倍速(8310KB/秒=66.48Mbps)
CD-ROM 最大24倍速(3600KB/秒=28.8Mbps)

バッファメモリは1MB、シークタイムはDVD-RAMが75ms、DVD-Rが80ms、DVD-ROMおよびCD-ROMは65msとなっており、ハードウェアのスペックはATAPI内蔵タイプの「LF-D321JD」とすべて共通となっている。インターフェイスはIEEE1394で、6ピンコネクタを2ポート装備する(一方はディジーチェイン用)。パッケージには6ピン-6ピンおよび6ピン-4ピンのケーブルがそれぞれ1本ずつ付属する。

本体背面。6ピンのIEEE1394端子を2つ装備する。

 PC用の「記録型DVD」ドライブには、“PCデータの保存”と“DVDプレーヤでも再生が可能なDVDメディアの作成”という2つの用途が考えられる。
 DVD-RAMは、PCデータの保存用途での使い勝手が非常によいのが特徴のひとつだ。本機の場合、最初にデバイスドライバをインストールしてしまえば、DVD-RAMメディアへのデータ書き込みには特別なライティングソフトは必要なく、HDDやFDDと同じようにWindowsのエクスプローラ上でファイルをドラッグ&ドロップしてやるだけだ。また、10万回という他規格をはるかに上回る書き換え可能回数からくる安心感も長期的に使用する場合には重要なポイントだ。
 後者の“DVDメディアの作成”用途については、LF-D321JDの登場以降大きく状況が変わってきた。最近の松下製のDVDプレーヤの一部ではDVD-RAMメディアの読み出しが可能なモデルも登場してきているが、プレーヤ全体ではまだまだDVD-RAMが再生できないものが多い(DVD-ROMドライブも同様の状況)。また、民生用DVD-RAMビデオレコーダで用いられる「DVDビデオレコーディングフォーマット」(後述)で録画されたDVDも、一般的なDVDプレーヤでは再生できない。この再生互換性の難点を解消するべくLF-D321JDおよび本機に装備されているのがDVD-R for General書き込み機能だ。DVD-RはDVD-RAMやDVD-RWに比べ、記録ピット配列やレーザー反射率といった物理特性が市販のDVDタイトル(スタンプDVD)に近いため、既存のDVD-ROMドライブやDVD-Videoプレーヤでの再生互換性が高い。
 そこで、日常のPCデータ保存(1枚のメディアを使用して書いたり消したりする)や、テレビ番組の録り貯め、編集途中のムービーの保存などにはDVD-RAMを利用し、データの長期保存が目的のバックアップ、あるいはDVDプレーヤでの再生や友人などへの配布など再生互換性を重視したい場合の“最終的な出力先”としてはDVD-Rを利用する、と「使い分け」をするのがDVD-RAM/Rドライブの賢い使い方だ。また、本機およびLF-D321JDでは、DVD-Rの書き込み速度が等速だが、このようなDVD-RAMとDVD-Rの使い分けを行っていれば、使用頻度の高いDVD-RAMが高速(2倍速)なので、日常の使用上、この点はあまり気にならないだろう。

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