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DynaBook G3/510PME

DynaBook G3/510PME

2001年11月02日 23時35分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・佐久間 康仁

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DynaBook G3/510PME

東芝

オープンプライス

2001年秋の東芝ニューモデルの中で、一番の目玉がプレミアムブルーの「DynaBook G3/510PME」だ。コンボドライブ、PentiumIII-1GHz&GeForce2 Goを搭載して、実売25万円前後というハイコストパフォーマンスが最大の魅力だ。

harman/Kardon社と東芝が共同開発した
高音質スピーカを内蔵

本体上面
トップカバーはツヤありのプレミアムブルーというハデめな塗装になっている。
 東芝の個人・家庭向けA4ノートラインナップの中で、G3/510PMEは最上位モデルになる。ハイエンドといっても店頭での実売価格が25万円前後(標準価格はオープンプライス)のボリュームゾーンに投入され、「PentiumIII-1GHzノートもいよいよ身近になった」という印象を強くする存在だ。
 高速なCPUに合わせて、ビデオチップはNvidiaのモバイル用「GeForce2 Go」、ビデオもDDR SDRAM16MBと奢られている。チップセットはi815EPで、メインメモリを標準で256MB(PC133 SDRAM)、SO-DIMMソケット×2(うち1つに256MB SO-DIMMを搭載済み)で最大512MBまで増設可能。

 液晶画面は15インチXGA表示のSuperView TFTを採用。同社のB5ノートなどで採用する低温ポリシリコン液晶よりもさらに高輝度、高視野角を実現している。実機を見るとほぼ真横からでもアイコンや表示要素が視認できる(ただし、上下方向は20度程度から暗転する)。



本体サイド画面
本体の前面、背面、および両サイド。前面の液晶パネルは青く光る。左側面には、SDカードとスマートメディアスロットが標準搭載されている。
 東芝製A4ノートの上位モデルでは、スピーカも高音質なものが採用されているが、今回はオーディオ機器メーカー「harman/kardon」と共同開発したサブウーファ付きスピーカを内蔵している。何枚か音楽CDで試聴してみたが、ノイズは一切なく高音から低音までかすれたりこごもることなく伸びやかに響いて、ノートPCの内蔵スピーカで再生していることを忘れてしまうほどだ。なお、本機の前面には液晶インジケータと操作ボタンが用意され、電源未投入でも音楽CDの再生が可能だが、ふたを閉じた状態ではバスレフポートが隠されて音がややくぐもってしまうため、極力液晶モニタを開いた状態で使ってほしい。

 右側面に内蔵するコンボドライブは、書き込み/書き換え/DVD読み出しがいずれも8倍速で、CD読み出しが24倍速、バッファアンダーランエラー防止機能を搭載する。CDライティングソフトには「EasyCD Creator5 Basic」、DVD-Videoの再生用にはInterVideo「WinDVD 3.1」をプリインストールしている。WinDVD 3.1は5.1chサラウンドのソースを通常のステレオスピーカでサラウンド再生する機能があり、この際にはharman/kardonスピーカの高音質スピーカが威力を発揮。外部スピーカやアンプを接続しなくとも、本体だけで迫力の音声を楽しむことができる。



キーボード画面
キーボードはやや柔らかいが、ストロークが3mmほどあってタイプ感は良好だ。キーボード奥には、Webブラウザとメーラが起動するショートカットボタンが用意されている。
 キーボードはダークブルーのトランスルーセントタイプで、キータッチはかなり軽い。タッチの軽重は好みが分かれるところだが、ストロークは約3mmと深めで、パンタグラフ+ゴムばねの反発力もあり、タイプ感は良好だ。また、通常のF/Jキーに設けられている突起(ポジションガイド)が、ファンクションキーのF4/F8にもあり、キーボードを見ずに操作するタッチタイピングでの押し間違えを防ぐ工夫がされている。

 コネクタ類は右側面にS/PDIF(光出力)兼用のヘッドフォン端子、マイク入力、左側面にSDカード&スマートメディアスロット、TypeII×2/TypeIII×1対応のPCカードスロット、カバーの中にUSB×1とRGB出力端子がある。背面にはUSB×2とモデム、LAN、i.LINK端子、ライン入力、ビデオ出力(コンポジット出力への変換ケーブルが付属)が並ぶ。背面はUSB以外カバーがあるので、端子が豊富な割にシルエットはすっきりとしている。なお、FDDはUSB接続の外付けタイプが標準添付される。



本体底面
底面の各種カバーをはずしたところ。バッテリは10.8V/3900mAhで、駆動時間はメーカー公称値で2時間程度。
 B5以下のサブノートでは質実なスペックでPCとしての機能を追求する東芝だが、A4オールインノートである本機は、コンボドライブやharman/kardonの聞かせるスピーカを搭載し、流行の無線LAN機能こそ標準装備しないもののPCならではの楽しみを盛り込んだ華やかなスタイルに仕上げている。実売価格が25万円前後と、個人向けノートPCの中ではやや高価なクラスになるが、価格に見合う満足感が十分得られる一台だ。



電源ユニット
付属のACアダプタはやや大ぶりで、60(W)×125(D)×25(H)mm、重さ410g。

 

DynaBook G3/510PMEの主なスペック
CPU Mobile PentiumIII-1GHz
メモリ 256MB
液晶 15インチTFT
解像度 1024×768ドット/フルカラー
HDD 30GB
CD-RW&DVD R8倍速/RW8倍速/CD24倍速/DVD8倍速
通信 モデム&LAN/Bluetooth
サイズ 330(W)×273(D)×35.9(H)mm
重量 約3.1kg
OS Windows XP Home Edition
オフィスアプリ Office XP

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