“サムライシール”がさん然と輝くビデオカード「AG315-64」がアキバに登場した。「SiS315」を搭載したビデオカードはもちろんサムライといえば…のECS製品なのだが、同社が製品に“サムライの~”という愛称を記してきたのはこれが初めてということで、早くも一部から熱い注目を集めている。
 |
---|
「サムライの慧眼」という愛称は、安価なビデオカードとしてSiS315を選択するユーザーは本質を見抜く確かな目がある…ということなのだろうか |
サムライシールはいかにも“サムライ”といったところか、扇子を意識したように見えるデザイン。白地に青い縁取りがされた扇子の中に、明朝体で「サムライの慧眼」、そして“サムライの~”シリーズを命名している、ECS日本支社である日本エリートグループの名前が印刷されている。
さてカードに目を向けてみると、出力端子としてD-Sub15ピン、Sビデオ、コンポジットビデオの3つを搭載。SiS315と、同製品も搭載するコンパニオンチップ「SiS301」により、モニタとテレビによるデュアルディスプレイ出力に対応している。AGPスロットからもっとも離れたところにはミニジャックのようなオレンジ色のコネクタが用意されているが、これについてはマニュアルにもいっさい記述がないため用途は不明。他社製のカードで、3Dグラスに対応した製品が同じようなコネクタを持っていたが、それとの関連も不明である。
 |
---|
オレンジ色のコネクタについて何も触れていないマニュアル |
なお、コア/メモリクロックはECSのウェブサイトによるとどちらも166MHz。ただし64MB搭載するVRAMのチップ上プリントを見る限り、メモリチップは最大143MHz動作までしかサポートしない7ns品のようにも見えるため、購入の前には注意してほしい。
ソフトDVDプレーヤ「WinDVD 2000」をバンドルし、価格はTSUKUMO eX.で6479円、コムサテライト3号店で6800円。すでに他社製品ではDVI出力端子を装備し、VRAMを128MB搭載する製品が7000円台で販売されておりお買い得感はそれほど高くないが、日本法人のあるメーカー製品と考えれば、廉価なビデオカードとして十分選択肢となるだろう。また、なんといっても初のサムライビデオカードという点で、マニアなら見逃せない製品だ。
アキバ初登場として話題になったJoytech製SiS315カードは、DVI出力端子にVRAM128MBで現在7800円(コムサテライト3号店)。なお、同製品のヒートシンクは、円柱状のユニークなものに代わっている
 |  |
【関連記事】
【取材協力】