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RioVolt SP250

RioVolt SP250

2001年11月07日 20時45分更新

文● 宇野 貴教

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ほぼすべての操作がリモコンで可能

リモコン側面
ボタンサイズとリモコンの形状により、間違って操作することはまずない。ジョグタイプのボタンを2個装備しており、操作性は抜群である。
 付属のリモコンは、液晶に加えてFMラジオのレシーバ機能も内蔵されているためか、かなり大きめ(64×37×12mm:編集部実測)になっている。FMチューナの感度は携帯ラジオと比較するとやや劣るくらいで、まずまずクリアに聴くことができる。リモコンの操作ボタンはPLAYとSTOP、そして選曲と音量調節用に押し込み可能なジョグタイプ2個が付いており、この4つのボタンでほぼすべての操作が可能になっている。SP100のリモコンは液晶がなく、安っぽい作りでいまひとつ使いにくいものだったため、重要な改良点と言える。

 気になる音質は、海外製プレーヤによくある“高音を強調するチューニング”だ。日本人には高音を抑えて中低音を強調するほうが好まれるので、人によっては耳が痛く感じるかもしれない。筆者の個人的な感想は、ギスギスした音でイコライザで調整しないとちょっとキツい、というもの。だが、主な使用環境となるであろう屋外で聞くと、周りの雑音が入るためかあまり気にはならなくなった。音に関しては、やはり量販店のデモ機で実際に視聴して好みに合うかどうか確認するのがベターであろう。

 不満点としては、ウォームアップに約20~30秒程度かかる(曲数により変わる)、音質が日本人向けではない、レジューム機能がうまく働かないときがある、付属の充電池以外の市販品はマイナス極の皮膜をはがさないと充電できない、などが挙げられる。しかし、総合的に見ると大本命プレーヤとして期待されただけあって、満足のいく仕上がりになっている。また、SP100と同様に、ファームウェアのアップグレードでユーザーの意見を取り入れてより使いやすくなっていくことを期待したい。

 実売価格はSP90が約1万3000円、SP250は約2万6000円。SP250の価格は他機種と比べると少々値が張るが、CD-RWユーザーで携帯オーディオ機器を探しているならぜひ、と太鼓判を押せる逸品である。

 なお余談だが、RioVoltシリーズは韓国iRiver(http://www.iriver.co.kr/)が設計/製造を担当している。ここによると次モデルはSP250を薄型にしたもので(型番は350)、さらに次世代モデル(型番400)もスタンバイしているようだ。今後も、RioVoltシリーズからは目が離せそうにない。


RioVolt SP250の主なスペック
発売元 ソニックブルー
対応形式 CDDA/MP3/WMA
対応CD形式 ディスクアットワンス、トラックアットワンス、パケットライト
電源 単3アルカリ乾電池×2/ニッケル水素充電池×2(付属)
バッテリ駆動時間 最大15時間
サイズ 130(W)×140(D)×27(H)mm
重量 約265g(バッテリ含まず)
問い合わせ先 03-5695-8401
URL http://www.sonicblue.co.jp/

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