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大日本印刷と出光、カラー有機ELディスプレー用色変換基板を共同開発

2001年10月22日 21時29分更新

文● 編集部

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大日本印刷(株)は22日、出光興産(株)と共同で、次世代ディスプレーの有機ELディスプレー用色変換基板を開発することで合意したと発表した。

有機ELディスプレーのカラー化では、赤色、緑色、青色の発光層を別々にガラス基板上に形成する“3色並置方式”と、白色発光層と3色のカラーフィルター(CF)を利用する“白色CF方式”などが検討されている。今回、両社が共同開発するのは、青色の有機ELの光を緑色光と赤色光に変換する基板。これにより、発光層として青色の単層を形成すれば、フルカラー化に必要な残りの緑色と赤色を色変換で得られることになり、有機ELの発光層の形成が容易になるほか、歩留りの向上や製造コストの低減、発光色による寿命のばらつきの軽減なども図れるという。このカラー化技術は出光興産が基本特許を取得しているもの。

共同開発では、千葉県柏市にある大日本印刷の研究開発センター内に色変換基板のパイロットラインを導入してサンプル供給を行ない、2003年には本格的な製造体制を整え、事業化を図るとしている。

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