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アーム、32bit組込みRISCの次世代アーキテクチャー“ARM v6”の技術詳細を発表

2001年10月19日 21時33分更新

文● 編集部 今井睦俊

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英アーム社とアーム(株)は19日、都内で記者説明会を開催し、32bit組込みRISCマイクロプロセッサーの次世代アーキテクチャー“ARM v6”の技術詳細を発表した。記者説明会には、英アームからロビン・サクソビー(Robin Saxby)会長とデビット・ブラッシュ(David Brash)ARMアーキテクチャープログラムマネージャーが、アームから石川滝雄代表取締役社長が出席した。

左から石川代表取締役社長、英アームの・ブラッシュプログラムマネージャーとサクソビー会長
左からアーム(株)の石川滝雄代表取締役社長、英アームのデビット・ブラッシュプログラムマネージャーとロビン・サクソビー会長
ARM v6では、1次キャッシュメモリーなどの機能が拡張された
ARM v6では、1次キャッシュメモリーなどの機能が拡張された

ARM v6アーキテクチャー(※1)は、従来のARM搭載製品と100%のコード互換性を持ったマイクロプロセッサーコア。単一命令複数データ処理(SIMD:Single Instruction Multiple Data)機能を追加したことで、ビデオエンコーダー/デコーダーなどのマルチメディア処理能力が従来比で4倍に向上したとしている。また、1次キャッシュメモリーの機能を拡張し、キャッシュの設定をソフトウェアでコントロール可能。さらに、米テキサス・インスツルメンツ社(TI)との協業の成果として、同アーキテクチャーでは、データ同期と共有メモリーマネージメント機能が拡張された。このため、マルチプロセッサーシステムにおいての性能が向上したという。現在、TIが同アーキテクチャーの実装作業を行なっており、2002年前半に最初の試作品が完成予定。同アーキテクチャーをマイクロプロセッサーコアとして採用したチップが2002年中に出荷されるとしている。

※1 ARM v6アーキテクチャー ARMアーキテクチャーと製品名などは異なる。例えば『StrongARM』や『ARM920T』は“ARM v4”ベースで、『ARM1020』や“XScale”は“ARM v5”ベースとなっている。

採用分野のスライド
アームが開発したプロセッサーコアを採用したチップは、携帯電話/PDA/デジタルカメラ/自動車/携帯ゲーム機など、さまざまな機器に搭載されている

記者説明会の冒頭で、英アームのサクソビー会長は、同社の第3四半期の業績に触れ、自動車/画像処理/ストレージ/コンシューマー/ネットワーキング/無線の6分野のうち、売上が減少したのがネットワークのみで、無線が横ばい。残りの4分野では、すべて売上が増加したと説明。同社の業績が堅調であることを強調した。これからも売上の約25%を研究開発に投じ、同社の技術力を維持していくとした。次に、デビット・ブラッシュ氏がARM v6で用いられた技術について解説。携帯電話/PDA/デジタルカメラ/自動車/携帯ゲーム機など、さまざまな機器で採用されるためには、組込みプロセッサーは、サイズ/機能/消費電力/コストなどのバランスが求められると指摘。現状のニーズではなく、「将来のニーズを満たすために、ARM v6アーキテクチャーをリリースする」と語った。

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