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日本ロレアル、バーチャル化粧品会社を経営するインターネットビジネスゲームを開始

2001年10月17日 17時39分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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“ロレアル パリ”“メイベリン”といった化粧品/ヘアケア製品や、“ランコム”“ヘレナ ルビンスタイン”“ビオテルム”といった高級化粧品などを扱う日本ロレアル(株)は17日、ロレアルグループが世界中の学生を対象に展開するインターネットビジネスゲーム“L'OREAL E-Strat Challenge 2002”(ロレアルE-戦略チャレンジ2002)について説明した。

“L'OREAL E-Strat Challenge 2002”は、3人1組のチームが、インターネット上でバーチャル化粧品会社“PRIMA(プリマ)”の経営陣としてビジネスを展開し、利益を生み出すことでPRIMAの株価を上げていくビジネスゲーム。

L'OREAL E-Strat Challenge 2002ゲーム画面
“L'OREAL E-Strat Challenge 2002”のゲーム画面。言語は英語

参加チームは、バーチャル世界“e-Stratワールド”の“e-Strat国”でPRIMAを経営する。e-Strat国の通貨は“e-Stratドル”で、人口は8000万人、政治/経済ともに安定しており、他国の影響を受けないという設定となっている。

参加者はPRIMAに入社したばかりの社員という設定で、ひとつの化粧品事業本部の運営を行なう。製品の処方開発や製造計画、予算配分、ターゲットユーザー層の選定、新ブランドの投入などを行ないながら、ビジネスを展開し、利益を生み出していく。競合他社は4社用意されており、流通チャンネルは量販店、専門店、百貨店およびオンラインショップ3社。ゲーム内で自社ブランドの専用サイト運営も行なう必要がある。

ゲーム期間は約2ヵ月。ゲームは6ピリオドに分かれており、各ピリオドごとに意思決定を行ないビジネスを展開する。意思決定までの準備期間はそれぞれ8日間で、8日ごとに経営に関する決定事項を報告し、インターネット上のゲームに反映させていく。6ピリオドが終了した時点で、最終株価指数(SPI)が最も高いチームが優勝となる。

対象は、最終学年または前学年に在籍中の大学/大学院/ビジネススクールの学生で、同じ学校に籍をおく学生が3人1組のチームで参加することが条件。申し込み後、選択および記述問題によるテストが行なわれ、その結果によりゲームに参加できる計500チームが選ばれる。

参加チームの募集締切は12月3日。12月13日に参加チームの選考が行なわれる。実際のゲーム実施期間は2002年1月14日~3月7日。入賞チームは翌日の3月8日に発表される。3位までの入賞チームはパリでの授賞式に招待されるほか、優勝チームには希望の国へ1週間の海外旅行、準優勝チームにはデジタルビデオカメラ、3位チームにはデジタルカメラが贈られる。

“L'OREAL E-Strat Challenge”は、昨年より実施されており、今回で2回目。昨年の優勝チームは米ニューヨーク大学ビジネススクールチームで、日本国内のチームでは35位の慶應義塾大学チームが最高だったという。

“L'OREAL E-Strat Challenge”の実施目的について、同社取締役副社長の杉山慎策氏は、「このゲームによりすぐに優秀な学生を獲得できるとは考えていない。大きな意味での学生向けのPRで、就職先としてのランキングを向上させたい。また、最先端を行く企業としてのイメージの強化にもつながる」

「学生たちはこのゲームに参加することで、学校で学んでいるビジネス理論を実践できる。また、化粧品業界のビジネスをバーチャルに体験することが可能だ。デジタルエコノミーに対応するセンスの習得にもなるだろう。家庭用ゲームより知的で面白いはず。世界中のトップスクールから選ばれた参加者たちと競争してほしい」としている。

日本ロレアル杉山取締役副社長
日本ロレアル取締役副社長の杉山慎策氏

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