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マイクロソフト、セキュリティー対策のための国内向けプログラムの説明会を開催

2001年10月12日 19時17分更新

文● 編集部 今井睦俊

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マイクロソフト(株)は12日、都内で記者説明会を開催し、4日に発表した“ストラテジック テクノロジー プロテクションプログラム”(STPP)日本版の説明を行なった。出席者は、経営戦略担当の東貴彦取締役、Windowsサーバー製品部の吉川顕太郎氏、ウィンドウズ開発統括部の大森茂徳氏。

東貴彦取締役
記者説明会の冒頭で挨拶する東貴彦取締役
吉川顕太郎氏
同社のインターネットセキュリティーに対する取り組みについて説明したWindowsサーバー製品部の吉川顕太郎氏
STPP 日本版
STPP 日本版は、“サービスの提供”、“オンラインでの情報提供”、“プロダクト強化とツールの提供”、“業界をあげた取り組み”の4つに分けられる

冒頭の挨拶で、東取締役は、「セキュリティーを安全に保つことは、デジタル文化/社会における最重要課題である」と指摘。同社が「業界のリーダーとして、インターネットセキュリティーとユーザーのコンピューターシステム環境を安全に保つための支援を行なう特別な義務を持っている」と語った。続いて、Windowsサーバー製品部の吉川氏が、STPPを中心として、同社のインターネットセキュリティーに対する取り組みについて説明。STPP 日本版では、米国本社と同様に、ウイルス問題の無償相談/サポート窓口の常設などの「サービスの提供」、セキュリティーに関するポータルサイトの開設/電子メール通知サービスなどの“オンラインでの情報提供”、『Microsoft Security Tool Kit 日本語版』などの“プロダクト強化とツールの提供”を、国内で実施。また、日本向けの独自のプログラムとして、業界連絡網と緊急告知フレームワークの構築などの“業界をあげた取り組み”を追加した。

セキュリティー対策の啓蒙活動
STPP 日本版 パートナープログラムでは、平常時の活動として、セキュリティー対策の啓蒙活動を行なう
警告/対策情報をユーザーに提供
緊急時には、業界連絡網などにより、警告/対策情報をユーザーに提供

特に、“業界をあげた取り組み”では、ハードウェアメーカー、ウイルス対策ソフトメーカー、インターネットサービスプロバイダー、セキュリティー関連団体が参加。セキュリティー対策の啓蒙活動として、“STPP 日本版 パートナープログラム”を実施する。同プログラムでは、業界内でセキュティー情報を共有するために定期的な連絡会を開催し、イベントやセミナーを通じて啓蒙を行なうとしている。また、緊急時の備えとして、協調作業のための“業界連絡網の構築”や、ユーザーへの警告や対策情報の早期提供のための“緊急告知体制の構築”を行なうとしている。

大森茂徳氏
Security Tool Kit 日本語版について説明したウィンドウズ開発統括部の大森茂徳氏

次に、ウィンドウズ開発統括部の大森氏が、システム管理者向けのセキュリティーリソースであるSecurity Tool Kit 日本語版の詳細とスケジュールについて説明。同リソースでは、主要なツールとして、修正モジュールの適用状況を一元的に管理できるコマンドラインツール『HFNetChk』、IISの各サービスの有無をウィザード形式で設定できる『IIS Lockdown Tool』、不当な要求にフィルターをかける『URL Scan』を提供する。同リソースは、22日にウェブで提供を開始し、11月初旬にCD-ROMでの配布を開始するという。

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